「聞くは法楽」の意味(類義語)
【ことわざ】
聞くは法楽
【読み方】
きくはほうらく
【意味】
聞くのは無料だから聞いて行けと人にすすめることば。
「法楽」は、法会のとき、仏前で音楽を演奏したり経を読んだりして供養すること。勧進のために人に見せたことから無料の意味になった。また、なぐさみ、楽しみの意。
「聞くは法楽」ということわざは、知らないほうがいいことを、うっかり見たり聞いたりすると、それによって心が乱れたり、欲望が湧き上がったりし、それが悩みや迷いの原因になるという意味だよ。
ほほう、そういうことやったんか。要するに、なんでも知りたがると、知ってしまったことで気を悩ませたり、何かを欲しがったりすることがあるってことやね。
情報やものを知ることはいいことやけど、それが迷いの元になったりするから、気を付けんとあかんのやな。ちょっとした好奇心がトラブルの原因になることもあるんやね。
【類義語】
・見るは法楽
・聞くも法楽見るも法楽
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「聞くは法楽」の解説
カンタン!解説
「聞くは法楽」という言葉は、知らなくても大丈夫なことを、ちょっと見たり聞いたりするだけで、それが頭から離れなくなっちゃったり、どうしても欲しくなっちゃったりして、結果的に困ってしまうことを意味するんだよ。
例えば、テレビでとっても美味しそうなケーキを見たり、友達から新しいおもちゃの話を聞いたら、それがすごく気になってしまって、自分も食べたくなったり、手に入れたくなっちゃうこと、ありますよね? でも、そのケーキのことやおもちゃのことを最初から知らなかったら、そんな欲しさは生まれなかったんだよね。
この言葉は、そんな「知らなければ欲しくもなかったのに、知ってしまったから気になる」ような状態を表しているんだよ。つまり、知らない方が気楽ってことなんだね。
「聞くは法楽」の使い方
この洗剤は何でも落ちるよ。聞くは法楽だから聞いて行って。
何だか雰囲気が怪しいから足を止めてくれる人がいないわ。
何が怪しいのかな。こんなに人が良さそうなのに。
目が笑っていないからじゃない?
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「聞くは法楽」の例文
- 聞くは法楽といわれて聞いたら最後、高い壺を買わされ入信させられる。
- 聞くのはただ、聞くは法楽といわれたが、只より高い物はないというから丁重にお断りした。
- 聞くは法楽と言っているが、それは最初だけで言葉巧みにお金を払わせる商法です。
- 今日だけ無料。聞くは法楽だから聞いてちょうだい。寄ってちょうだい。
- 叩き売りのおじちゃんが「聞くは法楽」と人を呼び集めていた。