「足下を見る」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【慣用句】
足下を見る
【読み方】
あしもとをみる
【意味】
相手の弱みにつけこむこと。
ちょっと悪賢い戦略を思いつくんやな。でも、この言葉からは、相手を見下すような意味も感じるわな。
【語源由来】
駕籠かき(今のタクシー運転手)などが、旅行者の足の疲れ具合を見て高い料金を要求したことから。はいているものを見ることで、お金持ちかどうか分かったからという説もある。
【類義語】
・足下につけ入る
・足下につけ込む
・足下を見て付け上がる
【英語訳】
It takes advantage.
「足下を見る」の解説
「足下を見る」っていうことわざは、昔の日本で、旅人が街道を歩いて旅をしている時の話から来ているんだ。
街道を歩く旅人を待っていた駕籠(かご)持ちや馬方(うまかた)なんていう人たちがいて、彼らは旅人の足元を見て、その人がどれだけ疲れているかを見極めていたんだよ。だって、人は疲れているときほど、たとえ値段が高くても、駕籠に乗りたがるものだからさ。
だから彼らは、「この人、すごく疲れているな。だったら、普段よりももっと高い料金を要求しても、きっと乗るだろう」と考えて、旅人に高い料金を請求したんだ。
そうやって、相手の弱みにつけ込むような行動を指して、「足下を見る」っていう表現が生まれたんだよ。だから、現代では、「足下を見る」は、相手の弱みを見つけて、それを利用するような行動を指すことになっているんだね。
「足下を見る」の使い方
「足下を見る」の例文
- あの店は客の足下を見て高く売りつけることがあるから、気を付けなくてはいけないよ。
- 服屋さんで、サイズが合う服がなくて、とても高いオーダーメイドの服をすすめられた。足下を見られたようだ。
- 母に、足下を見てよく考えなおしなさいと説教された。
- こちらがどうしても売りたいとわかったら、急に足下を見て値切り倒された。
- いくら商売だといっても、人の足下を見るようなやり方はしてはいけないと思う。
- 一度結婚を断られた彼女への婚約指輪だと説明したら、高いものばかり勧められた。足下を見られてしまった。
【注意!】間違った例文
❌「宿題をさぼっているのを先生に言いつけるなんて、足下を見られてしまった。」