「雀の涙」の意味(語源由来・類義語)
【慣用句】
雀の涙
【読み方】
すずめのなみだ
【意味】
ほんのわずかな量のたとえ。
例えば、友達とお菓子を分けるときに、「これ、お前にやるよ」と言って、一つだけ渡したら、それは「雀の涙」だね。
すごく少なくて、全然足りないよね。そのときに、「これじゃあ雀の涙だよ!」と言えるんだ。
小さな雀が流す小さな涙ということから。
【類義語】
蚊の涙(かのなみだ)
【スポンサーリンク】
「雀の涙」の解説
カンタン!解説
「雀の涙」の「雀」っていうのは「スズメ」っていう小さな鳥のことを指しているんだ。公園とかでもよく見かけるし、とても身近な鳥だよね。
で、この雀って、鳥の中でも特に小さな鳥で、体も小さいし、顔も小さいんだ。ちょっと想像してみて。もしこの雀が泣いたとしたら、その涙はとってもとっても小さなしずくになるだろうね。
だから、「雀の涙」っていう言葉は、その小さな涙をイメージして、「すごく少ないもの」や「微々たるもの」を表すたとえとして使われるようになったんだよ。
たとえば、おやつに1つだけクッキーがもらえたら、それはすごく少ないよね。それを「雀の涙」と言うんだ。だから、「雀の涙」は、「全然足りないほど少ない」という意味で使うことが多いんだよ。
「雀の涙」の使い方
健太くん、とてもおいしそうなものを食べているわね。少し分けてちょうだい。
うん。いいよ。あげるから、手を出して。
えっ。そんなにたくさんあるのに、こんな雀の涙ほどしかくれないの?
空手の練習の後でお腹がすいてるから、たくさんはあげられないんだよ。雀の涙でごめんね。
【スポンサーリンク】
「雀の涙」の例文
- 給与明細を見ると、いろいろ引かれ、雀の涙だったので少しがっかりした。
- 毎日の生活の中で、雀の涙ほどのちっぽけな幸せを一つ一つ、大事にしていきている。
- この一万円は、僕にとっては大金だけれども、ともこちゃんにとっては雀の涙でしかないんだろうな。
- 雀の涙ほどの年金で老後を暮らしていくためには、病気知らずで元気な毎日を送らなくてはいけない。
- 相当な額の財産が残されていたはずなのに、父の後妻にほとんどを持っていかれ、自分は雀の涙ほどしかもらえなかった。
「雀の涙」の文学作品などの用例
東京へ帰るにしても五人の頭へ四人分の路金しかない。しかたがないのでたまたま足利の芝居へ昔なじみの常磐津の鎌太夫が来ていたのを幸い、皆には先へ帰ってもらい、私だけその座に七日つかってもらって、やっとほんの雀の涙ほどのお宝をいただいて後からみんなを追い駆けました。(正岡容の初看板より)
ほら、雀っていう小さい鳥が泣いたとき、その涙がどれくらいの量か想像できる?すごくちっちゃいよね。だから、それを借りて「雀の涙」って言うんだ。