「鎬を削る」の意味(語源由来)
【慣用句】
鎬を削る
【読み方】
しのぎをけずる
【意味】
はげしく争うこと。


「しのぎ」は刀の刃と背のあいだの盛り上がった部分のこと。しのぎが削れるほど、はげしく刀を打ち合うことから。
「鎬を削る」の解説
「しのぎを削る」は、刀を使った戦いから生まれた表現なんだよ。刀って言えば、みんなが思い浮かべるような切れ味が鋭い部分だけじゃなくて、側面には「鎬(しのぎ)」って呼ばれる部分があるんだ。この鎬が一番厚い部分で、刀の強度を保つ大事な部分なんだ。
昔は刀同士で戦っていて、その鎬がぶつかり合って削られていくほど激しい戦闘があったんだってさ。だから、そういう戦いの様子を「しのぎを削る」と言うようになったんだよ。
そして今は、そういう刀で戦う時代は終わったけど、「しのぎを削る」って表現は、どんな激しい競争や争いでも使えるようになったんだ。スポーツでも、学校の試験でも、仕事でも、全力で戦っている状況を表現するのにピッタリの言葉なんだよ。
「鎬を削る」の使い方




「鎬を削る」の例文
- どこの企業でも、今ではそういう商品に鎬を削っているんだろう。
- 昔はよく取っ組み合いをしたものだが、今は、喧嘩こそしないが、お互いに心の中で鎬を削っている。
- 運動会の玉入れで、赤組と白組が、鎬を削る大接戦になった。
- この辺は、多くの銀行が鎬を削っている金融街です。
- テレビ局、広告代理店、スポンサーが入り乱れて、鎬を削るすさまじい世界だ。
- 彼は、学生時代に僕と鎬を削ったバスケットボールの選手なんだよ。
【注意!】間違った例文
❌「明日は苦手な国語のテストなので、ぼくは鎬を削って勉強をした。」
「鎬を削る」の文学作品などの用例
英米の世界一流の学者が集まって、金に飽かし鎬を削って研究している方面へT君が一人ではいって行って、その向うが張れるはずはない。(中谷宇吉郎の原子爆弾雑話より)

























みんなが一生懸命に戦って、でも誰が勝つかまだ分からないような状況を示すんだ。