「空き樽は音が高い」の意味(語源由来・類義語・対義語・英語)
【ことわざ】
空き樽は音が高い
【読み方】
あきだるはおとがたかい
【意味】
浅はかで中身のない人ほど、良く知りもしないのに得意そうによくしゃべるということ。
それと同じで、知識も経験もないのに、自信満々に話す人っているやろ?まるで知ってるような口ぶりやけど、実は何も知らないんやってことなんやで。要するに、見かけだけの空っぽな自慢話やんけ!
【語源・由来】
中身が入った樽は叩くと重々しい音がするが、中身のない樽を叩くと高い音が出ることが由来。
【類義語】
・浅瀬に仇波(あさせにあだなみ)
・能なし犬の高吠え(のうなしいぬのたかぼえ)
・能なしの口叩き(のうなしのくちたたき)
・痩せた犬は吠える(やせたいぬはほえる)
【対義語】
・能ある鷹は爪を隠す
・深い川は静かに流れる
【英語】
Empty vessels make the most sound.(空の入れ物がいちばん大きな音をたてる)
「空き樽は音が高い」の解説
「空き樽は音が高い」ということわざは、浅はかで中身のない人が、自分の知識や経験に自信を持って得意げに話す様子を皮肉った表現だよ。
樽が中身である液体によって重みや音が変わるように、人も経験や知識によって実力や信頼性が形成されるんだ。中身のある人は謙虚であり、自身の知識や経験を確かめるためにも積極的に学び続けるんだよ。一方、中身のない人は自己評価が過大であり、自身の無知や浅はかさを自覚せず、見栄や自慢話に走りがちなんだ。
このことわざは、明治期に英語のことわざを日本語に翻訳したものとされているよ。空き樽が高い音を出すことから、中身のない人の言動がうるさく目立つことを表現しているんだ。
このことわざは、人が謙虚さや実力を持ち、適切な自己評価をすることの重要性を教えてくれるものだよ。
「空き樽は音が高い」の使い方
「空き樽は音が高い」の例文
- 彼女はいつも空き樽は音が高いということばかり話しているよ。
- 母と母の友人の話はにぎやかだけれど、空き樽は音が高いという内容のことばかり飽きずに話しているんだ。
- 彼の議論は空き樽は音が高いというようなものだと、上司が指摘していた。
- 空き樽は音が高いというけれど、姉は得意げに話していたことがまるで間違っていたんだ。
- 彼女は恋人のの無口なところが嫌だと言っていたけれど、次の恋人はまるで空き樽は音が高いというような人だ。
まとめ
良く知らないことを、まるで詳しく知っているように話すことを空き樽は音が高いといいますが、人に何かを教える際にはしっかりとした知識で正しい情報を話したいですね。
たくさんしゃべる人は楽しい人と感じられて、悪いことではないのではないでしょうか。
しかし、いつも適当なことばかり話していては、信頼されなくなってしまうので、気を付けなくてはなりませんね。