【ことわざ】
秋の扇
【読み方】
あきのおうぎ
【意味】
男性の愛を失った、見捨てられた女性のたとえ。
【語源・由来】
夏には重宝に使われていた扇も、秋になると使わなくなることを、見捨てられたとたとえている。
中国前漢の成帝に寵愛(ちょうあい)されていた斑婕妤(はんしょうよ)という女性が、成帝の寵愛を失ったことを秋の扇に例えて「怨歌行(えんかぎょう)」の詩を作った故事が由来。
【類義語】
・秋風が立つ(あきかぜがたつ)
・団雪の扇(だんせつのおうぎ)
・斑女が扇(はんじょがおうぎ)
・夏炉冬扇(かろとうせん)
【英語訳】
Woman who has lost a man’s affection or interest (as dose a fan when summer turns to autumn).
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「秋の扇」の使い方

最近、親せきの叔母さんがしばらくうちに泊まっていたんだよ。

そうなの、遊びに来ていたの?

よくわからないけれど、お母さんが秋の扇っていうのかしらと話していたよ。

それはきっととても辛いことがあったのね。
「秋の扇」の例文
- 結局彼は、元の恋人のところへ帰っていったの。秋の扇というのかしらね。
- 秋の扇というように、彼は私の元を去って行ってしまったの。
- あれほど楽しい日々を過ごしていたけれど、秋の扇となってしまっては、悲しみしか残っていない。
- 彼女は全てを尽くして、彼に大切にされていたと思っていたけれど、秋の扇となってしまったようだ。
- 秋の扇というように、ひとりになってしまったわ。そう彼女は痛々しく笑っていた。
まとめ
思いが通じ合い愛を育んでいたと思っていた男性が、秋の扇というように、別れを告げて去ってしまうことは、とても悲しいことではないでしょうか。
そのようにならないように願いたいものですね。