【ことわざ】
商いは牛の涎
【読み方】
あきないはうしのよだれ
【意味】
商売は辛抱強く気長にコツコツと続けることが大切だというたとえ。
【語源・由来】
牛の涎は、長く細く切れ目のないことから、商売もせっかちに大きな儲けよりも、コツコツと長く続けたほうが良いということが由来。
【類義語】
・商人は牛の涎(あきんどはうしのよだれ)
【英語】
Keep your shop and your shop will keep you.(店を守れ、そうすれば店が守ってくれる)
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「商いは牛の涎」の使い方
僕はこの商売を始めたら、すぐにたくさん儲けられると思う。
そうかしら。商売とはとても難しいことよ。
だけど、儲けはたくさん欲しいでしょ?
健太くん、商いは牛の涎といって気長にコツコツ続けることが大切だと思うわ。
「商いは牛の涎」の例文
- 商いは牛の涎というように、小さな利益をコツコツと重ねていくことが大切だと教えられた。
- 一攫千金を狙いたい気持ちはわかるけれど、商いは牛の涎といってすぐに大きな儲けを求めては失敗してしまうよと忠告された。
- 商売とはとても難しいもので、大きく儲けたいと思うけれど、やはり商いは牛の涎というように努力を重ねていくことが重要ですね。
- 商いは牛の涎というように、気長に辛抱強く続けることが大切だと祖父に教えられた。
- 商いとは、飽きずに長く続けることで、いつか大きな儲けを期待できるのだから、商いは牛の涎ということを忘れてはいけないと思って続けている。
「商いは牛の涎」の文学作品などの使用例
たとえ少々の注文でも、食堂ということなら途切れない。あきないは牛のよだれで、そういう客は、ありがたい客で、ふやしたい客だからだ(森田誠吾*魚河岸ものがたり|1985]
まとめ
商売をしようと思う理由のひとつには、たくさん稼ぎたいということがあるのではないでしょうか。
商売を始めたからには、早く大きな儲けが欲しいと思うことがありますね。
しかし、すぐに結果を求めすぎて失敗してしまうこともあるのではないでしょうか。
たとえ少しだとしても、積み重ねていくことでいつか大きな儲けに繋がるのではありませんか。
商いは牛の涎ということを、心がけていたいものですね。