「阿漕が浦に引く網」の意味(語源由来・英語訳)
【ことわざ】
阿漕が浦に引く網
【読み方】
あこぎがうらにひくあみ
【意味】
隠し事もたび重なると広く知られるということ。
いつも自分だけの利益ばかり考えていたら、それが周りに知れ渡ってしまうんや。だから、貪欲になりすぎるとろくなことにならへんってことなんやな。
【語源・由来】
古今和歌六帖の歌から。阿漕が浦は昔、伊勢神宮に奉納する魚をとるために網を引いた場所で、禁漁区であったが、阿漕の平治という漁師が老母の病気を救うため、しばしば禁を犯し簀巻(すまき)にされたという伝説がある。欲張りなことを「阿漕」というのも、これによる。
【英語訳】
A secret is disclosed in when.
「阿漕が浦に引く網」の解説
「阿漕が浦に引く網」っていうことわざはね、人が何か秘密のことをしすぎて、結局そのことがみんなにバレちゃうっていうことを表しているんだよ。
例えばね、クッキーの箱からこっそりとクッキーを食べて、誰にも見られないと思っているんだけど、毎日クッキーが少なくなってるから、結局バレちゃう、みたいなことだよ。
このことわざの由来はね、三重県津市の海岸、阿漕が浦っていうところから来ているんだ。昔、その場所で漁師の平治さんが、病気のお母さんを助けるために、禁止されていた海域で魚を取っちゃったんだ。でも、それを何回も繰り返してたら、結局みんなにバレてしまったんだよ。
だから、このことわざは、秘密をしすぎると、結局みんなに知られちゃうよっていう教えを示しているんだよ。自分の行動は、人に見られてなくても、いつかは見つかる可能性があるから、正直に生活することの大切さを教えてくれるんだね。
「阿漕が浦に引く網」の使い方
「阿漕が浦に引く網」の例文
- 阿漕が浦に引く網というが、彼らはうまく隠していたつもりだったようだけど、学校中のみんなが知っている。
- 兄は上手に隠しているつもりのようだけれど、阿漕が浦に引く網というように、父も母も気づいている。
- 妻は知らぬ顔をしているが、夜中にこっそり何度も出かけていることは知っている。阿漕が浦に引く網というだろう。
まとめ
秘密にしたいことや、隠し事があるという人もいるのではないでしょうか。
人には知られたくないと思って、うまく隠しているつもりでも、阿漕が浦に引く網というように人に知られてしまうことのないように、気をつけなければなりませんね。
それはつまり、欲張りすぎるとそのうちばれてしまう、だから注意しなければならないという教訓が含まれているんだ。