「穴のあくほど」の意味(語源由来)
【慣用句】
穴のあくほど
【読み方】
あなのあくほど
【意味】
目をそらさずに、じっと見つめるさま。
つまり、すごい集中力で何かを見つめてる状態のことをいうんやな。
まるで、見つめたものに穴があくほど見てるってことやな。これは、すごい集中力が必要やな。
【語源由来】
じっと見る力で見ているものに穴があくぐらいということ。
【スポンサーリンク】
「穴のあくほど」の解説
カンタン!解説
「穴のあくほど」っていう言葉の由来は、とっても強く、じーっと何かを見つめることから来てるんだよ。
たとえば、おもちゃの新しいロボットがすごく欲しくて、お店でそれを見つけたとき、あまりの欲しさにそのロボットをじーっと見つめてしまうような状況を思い浮かべてみてね。その時の君の視線がすごく強くて、まるでロボットに穴が開くほどに見つめている感じ、それがこの言葉の意味だよ。
でもね、実際には視線だけで物に穴を開けることはできないよね。だから、「穴のあくほど」は、とっても強くじーっと何かを見つめる様子を表現するための言葉なんだよ。
「穴のあくほど」の使い方
健太君さー。そんなに何で、その写真を穴のあくほど見つめているの?
僕ね、この写真に写っている人が、誰だったかなーと思い、見ているんだけど、結局、誰なのか思い出せないんだ。
この写真のどの人?(ここで、健太君が指差したところ)この人ねー。えーと、転校していったA君じゃない。
あー、そうだ。A君だー。あの人気者だったA君は、今どうしているかなー。また会いたいね。
【スポンサーリンク】
「穴のあくほど」の例文
- 参考人は、被疑者写真帳の顔写真をひとつひとつ穴のあくほど見つめ、ある人物の写真を選び出した。
- 彼は、通りに面した喫茶店にいる女性の顔を穴のあくほど見つめていた。
- 彼女は、誰かに穴のあくほどじっと見つめられている不気味さを感じ、その場から逃げるように立ち去った。
- 鑑識係員は、驚きの表情を浮かべ、犯人の指紋を穴のあくほど見つめ始めた。
- 我々は、海外から里帰りした葛飾北斎の絵を穴のあくほど眺めていた。
【注意!】間違った例文
❌「隣人の騒ぎ声がうるさくて、耳に穴のあくほどだ。」
この使い方は間違い。「穴のあくほど」は、見るときだけに使う。
つまり、あまりにも長い時間見つめていたら、まるで穴が開くかのよう、というくらい集中的に視線を注いでいることを示すんだ。