「天下り」の意味
【慣用句】
天下り
【読み方】
あまくだり
【意味】
①天上界から地上界に降りること。
②官庁・上役などからの一方的な命令・おしつけ。
③高級官僚が退職後、勤務官庁と関連の深い民間企業や団体に優遇された条件で再就職すること。
三者三様に使われるんやな。
「天下り」の解説
「天下り」という表現は、「天下る」という言葉からきていて、神さまが天から人間の世界に降りてくることを指していたんだよ。これは、昔、奈良時代に使われてた言葉なんだ。
それが時代が進んで、明治時代になると「天下り」って言葉がちょっと意味が変わってきて、政府から民間へと一方的に命令が下されることを指すようになったんだ。それはつまり、天が政府のことを、地が民間のことを象徴していたからさ。
でも、それだけじゃなくて、さらに意味が進化して、今は「官僚が退職後に民間会社などの高い地位に就くこと」を意味するようになったんだ。つまり、政府の仕事を辞めた人が、普通の会社で大切なポジションをもらうことを指しているんだよ。
例えば、あるおじさんが長い間政府で働いて、退職した後に大きな会社の社長になるとき、そのおじさんは「天下り」したと言えるんだよ。
だから、「天下り」っていう言葉は、神さまが天から地上に降りてくることから始まったけど、今の時代に合わせて新しい意味で使われているんだよ。
「天下り」の使い方
「天下り」の例文
- あの王子様は、貧しい土地に天下った天使である。
- 新聞は、天下り人事を大々的に取り上げている。
- 彼は、退職後、中央官庁から民間企業に天下りした。
- 公務員の天下りが、国民の批判にさらされています。
- ある省庁のOBは、天下りのあっせんをしたということで、国会で問題とされました。
そして最後に、退職した高級官僚などが、外郭団体や関連の深い民間企業の地位に就くことを指す意味があるんだよ。