「暗礁に乗り上げる」の意味(語源由来)
【ことわざ】
暗礁に乗り上げる
【読み方】
あんしょうにのりあげる
【意味】
思いもよらない障害が出てきて、物事が行きづまること。
まるで、船が見えへん暗礁に乗っかって、進めへん状態になるみたいやな。なんでもスムーズにいくわけじゃない、トラブルはいつでも起こる可能性があるってことを教えてくれるわな。
【語源・由来】
予期しない場所の暗礁に船舶が座礁(ざしょう)してしまってどうしようもないことから。
「暗礁に乗り上げる」の解説
「暗礁に乗り上げる」っていうことわざは、全然予想してなかった問題が急に現れて、計画ややるべきことが滞ってしまう、っていう意味なんだよ。
たとえばね、夏休みに家族でキャンプに行く計画を立てたとするね。でも、出発の前日に大雨が降って、キャンプ場が使えなくなってしまった。それがまさに「暗礁に乗り上げる」っていう状況だよ。
「暗礁」っていうのは、海底にあって見えないけれど、船がぶつかると大変なことになる岩のこと。だから、「暗礁に乗り上げる」っていうのは、見えない問題にぶつかって、計画が上手くいかなくなることを表しているんだ。
だから、このことわざは、「予想外の問題が出てきて、物事が進まなくなる」ということを教えているんだよ。
「暗礁に乗り上げる」の使い方
「暗礁に乗り上げる」の例文
- これまで順調だった研究がここにきて暗礁に乗り上げてしまった。
- 良い企画のプロジェクトなので準備は着々と進められてきましたが、資金の確保という最大の暗礁に乗り上げてしまいどうしようもない状況です。
- 仕事が暗礁に乗り上げて全く捗(はかど)らなくなりました。
- 暗礁に乗り上げたらじたばたせずに潮が満ちるまで待つしかないでしょう。
「暗礁に乗り上げる」の文学作品などの使用例
やっと話のいとぐちがついたと、十吉がほっとしたのも束の間で、次の瞬間にはたちまち暗礁に乗り上げてしまった。「少し」話せるはずだった十吉の語学が、耳も口もとも、さっぱり役に立たぬことが分かったのである。(神西清の灰色の眼の女より)
まとめ
海で遊ぶのは楽しいものです。でも海の危険を知って遊ぶことが大事です。海水浴では離岸流という浜辺から沖への海流に乗ると浜辺に戻れなくなります。毎年海水浴場で亡くなる方がおられます。小型船舶やゴムボートで楽しむ釣りでは、この暗礁が一番危険です。海図を持っていても細部の位置は分かりませんから、地元の漁師さんや釣具屋さんに聞いて近寄らないようにしましょう。