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「朝には富児の門を扣き、暮には肥馬の塵に随う」の意味(語源由来・英語訳)
【ことわざ】
朝には富児の門を扣き、暮には肥馬の塵に随う
【読み方】
あしたにはふじのもんをたたき、ゆうべにはひばのちりにしたがう
【意味】
常に、金持ちや権力者のご機嫌をとり、従うさま。富貴権門に取り入ろうとお追従する人のたとえ。
「権門」とは、身分が高く勢力がある家や、家の人のこと。
朝から晩まで、金持ちの家のドアをノックしたり、大切そうな人のあとをついて歩いたりするんやな。これは、自分の地位を上げようとする人の行動をよく表してる言葉やな。
【語源・由来】
杜甫(とほ)詩「韋左丞丈に贈り奉る」より。
朝には裕福な家にご機嫌を伺いに訪問し、夕暮れには肥えた馬に乗って外出する権力者の後ろを、埃をかぶりながらお供をするということが由来。
【英語訳】
It is to be going to gain the favor of a rich person and a person having high social position.
「朝には富児の門を扣き、暮には肥馬の塵に随う」の解説
「朝には富児の門を扣き、暮には肥馬の塵に随う」っていうことわざはね、お金持ちや偉い人のお気に入りになろうと、一生懸命尽力する人の様子を描いているんだよ。
例えばね、朝にはお金持ちの家の門を叩いて、その人の機嫌を伺ったり、ちょっとした手伝いをしたりするんだ。そして夕方には、偉い人が乗る立派な馬の後ろで、馬が蹴り上げるほこりを浴びながらも一緒に歩くようなことをするんだよ。
これはつまり、自分が上に立つためには、偉い人やお金持ちのお気に入りになることが大切だと考えて行動する人のことを指しているんだ。そのために、朝から晩まで一生懸命働いて、いつでもその人たちのためになるような行動を取るんだよ。これが「朝には富児の門を扣き、暮には肥馬の塵に随う」っていうことわざの意味なんだよ。
「朝には富児の門を扣き、暮には肥馬の塵に随う」の使い方
「朝には富児の門を扣き、暮には肥馬の塵に随う」の例文
- 仕事では人の繋がりは大切だというけれど、彼のやり方はまるで朝には富児の門を扣き、暮には肥馬の塵に随うというようで賛成できない。
- 朝には富児の門を扣き、暮には肥馬の塵に随うというけれど、僕にはまねできることではなかった。
- 権力がある人とお近づきになりたいとは思っていても、彼のように朝には富児の門を扣き、暮には肥馬の塵に随うことが一番大切という考えにはなれない。
まとめ
身分の高い人や、裕福な人とお近づきになれたら、自分にも利益がもたらされると思うことがあるのではないでしょうか。
しかし、朝には富児の門を扣き、暮には肥馬の塵に随うとなってしまわないように、気をつけなければなりませんね。