「足を洗う」の意味
【慣用句】
足を洗う
【読み方】
あしをあらう
【意味】
汚れた足をきれいに洗うことから、悪いおこないや悪い仲間とのつながりをやめて、まじめに生活すること。
それと、仕事を辞めるときにも使うんやて。例えば、「ヤクザから足を洗った」とか言うときに使うんやろな。新しい生活を始める、って感じの表現やな。
「足を洗う」の解説
「足を洗う」という言葉は、実は仏教からきているんだよ。昔、僧侶たちが外で修行をして、裸足で歩いたあと、寺に帰って足を洗ったんだって。その行為は、外の世界でついた汚れや、心の中の迷いや混乱を取り除く、つまり心をきれいにするっていう意味があったんだよ。それから、この言葉は「悪いことをやめて、良いことを始める」っていう意味に使われるようになったんだ。
でも、現代ではもっと広い意味で使われるようになって、その人がそれまでの仕事を辞める、つまり新しいことを始めるっていう意味でも使われるんだ。
ちなみに、キリスト教の中にも「足を洗う」っていうエピソードがあるんだ。イエス・キリストが弟子たちの足を洗い、それを通じて「お互いに足を洗うことで、信頼関係を築きましょう」というメッセージを残したとされているんだ。でも、この話は「足を洗う」が「悪いことをやめる」っていう意味とは、直接の関係はないと考えられているんだ。
つまり、「足を洗う」という言葉は、元々は「心をきれいにする」っていう意味があったんだけど、今では「新しいことを始める」っていう広い意味で使われるようになっているんだね。でも、その本質的な意味は「良くないことをやめて、良いことを始める」っていうことなんだよ。
「足を洗う」の使い方
「足を洗う」の例文
- 彼は有名などろぼうだったが、娘のために足を洗ったらしい。
- レースから足を洗ったのは、この前のレース中の事故で恐怖心が芽生えてしまったからだ。
- やくざな職業についている彼が心配だから足を洗わせたい。
- 一度はまってしまうと、ギャンブルから足を洗うのは大変だ。
- この世界から足を洗って、郷里に帰りたいのでお金をためている。
- 彼女は、数年前に漫画家から足を洗って、喫茶店を経営しているんだよ。
それに加えて、特定の職業や仕事を辞めるときにも使われる表現なんだ。