『〈試験に出る〉マンガでわかる すごいことわざ図鑑』講談社より出版。詳細はコチラ!

【後足で砂をかける】の意味と使い方や例文(由来・類義・対義・英語)

後足で砂をかける

【ことわざ】
後足で砂をかける

【読み方】
あとあしですなをかける

【意味】
今までお世話になった方や恩がある方に、最後の方で裏切った上に、大変な迷惑や被害ををかけて去ることをたとえている。

【語源・由来】
犬や馬といった動物が走り去るときに、後ろ足で地面の土や砂を蹴り上げて行ってしまい、後に残ったのは汚れた地面だけといった様子から転じてきている。

犬や猫は、排便後に自分の便に砂をかける習性があります。これは、野生時代の名残で、猫は敵に居場所を悟られないように自分の匂いをかき消し、犬は縄張りを示すために自分の足の匂いを土につけるためです。

【類義語】
・後は野となれ山となれ
・愛犬に手を噛まれる
・恩を仇で返す
・飼い犬に手を噛まれる
・片屋貸して母屋取られる
・借家栄えて母屋倒れる
・鉈を貸して山を伐られる
・軒を貸して母屋を取られる
・庇を貸して母屋を取られる

【対義語】
・犬猫も三日飼えば恩を忘れず
・恩を以て怨みに報ず
・立つ鳥跡を濁さず
・飛ぶ鳥跡を濁さず

【英語】
・A runaway monk never praises his convent.
・The axe goes to the wood where it borrowed its helve.

【スポンサーリンク】

「後足で砂をかける」の使い方

健太
最近のニュースを見ていると、やっぱり誠実に生きることが一番大切だと感じたよ。
ともこ
そうね、自分に対しても周りに対しても迷惑をかけることは一番してはいけない事よね。
健太
特にお世話になった人に対して、後足で砂をかけるような行為は絶対にしないようにしよう。
ともこ
なんだか、今日の健太君っていつもと違って頼もしいね。
【スポンサーリンク】

「後足で砂をかける」の例文

例文
  1. お世話になった人に後足で砂をかけるような行為はしてはいけない。
  2. 田中くんは、勉強を教えてくれた山本くんに「ありがとう」と言わず、むしろ悪い噂を広めて、後足で砂をかけるようなことをしてしまった。
  3. まさかあんなに可愛がっていた部下に裏切られるとは思わなかった。まさに後足で砂をかけられた気分だ。
  4. これまで何年も介護してきた寝たきりの父に、ささいなことから出て行けと言われた。あれほど長年面倒をみていたのに、後足で砂をかけられたようなものだ。
  5. 先生にはさんざんお世話になったのに、卒業式の日に、健太くんは先生の悪口を言って、後足で砂をかけるようなことをしてしまった。
  6. 恩師に対して後足で砂をかけてしまいとても後悔している。
  7. 後足で砂をかけることだけは絶対にしたくないため、いつも誠実に生きている。




『〈試験に出る〉マンガでわかる すごいことわざ図鑑』(講談社)発売中♪

マンガでわかる ことわざ図鑑

◆試験に出ることわざを網羅
ことわざは小学、中学、高校、大学、さらに就職試験の問題になっています。ことわざの試験対策としてもオススメの一冊。

◆マンガで楽しみながらことわざを知る! 憶える!
本書では、マンガで楽しくわかりやすくことわざを解説し、記憶に定着させます。