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出典:大学(だいがく)の故事ことわざ一覧

『大学』は、儒教の経典であり、『四書』の一つとされています。

もともとは『礼記』の一編として存在していましたが、南宋の朱子によって『四書』の一部として特に重要な経書とされました。朱子はこの書を孔子の高弟・曾子の作としていますが、その根拠は明確ではありません。漢代初期の成立と考えられています。

『大学』は、儒教の目的を明明徳・止至善・新民の三綱領にまとめ、その実践のための八条目として、格物・致知・誠意・正心・修身・斉家・治国・平天下の順序での修養を解説しています。宋学の見解では、これによって儒教の全体像が示されているとされます。

朱子は『大学』の本文に不備があると判断し、校定を行いました。また、「格物」に関する部分を補足し、それを「格物補伝」と称しました。

しかし、明代の王陽明は、朱子の改定に批判的で、元々の『古本大学』を重視していました。

日本でも、江戸時代に朱子学と共に『大学』が尊重されましたが、朱子の『大学章句』と『古本大学』に関する論争が生まれ、日本の国学者による多くの著述が出されました。

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