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「義を見てせざるは勇無きなり」の意味(出典・対義語・英語訳)
【ことわざ】
義を見てせざるは勇無きなり
【読み方】
ぎをみてせざるはゆうなきなり
【意味】
そうするのが人間として正しい道だとわかっていながら、自分の利益や保身のためにしようとしないのは真の勇気がないからだという意味。
ただ知ってるだけやなく、実際に行動に移さなアカンってことやね。ただの知識屋さんとは違って、ちゃんと行動する勇気も大切やな。
【出典】
孔子の論語 為政第二から。子曰わく、其の鬼(き)に非ずしてこれを祭るは、諂(へつら)いなり、義を見て為(せ)ざるは勇なきなり。「義」は儒教の五条(義・仁・礼・智・信)の一つ。
【対義語】
・触らぬ神に祟りなし
【英語訳】
Confucius said, “It is flattery to hold memorial services for others’ ancestors. It is coward not to do at the time to do right.”
「義を見てせざるは勇無きなり」の解説
「義を見てせざるは勇無きなり」っていう言葉は、昔の賢い人、孔子の言葉で、「論語―為政」という部分に出てくるんだよ。
この言葉の意味は、ちょっと難しいかもしれないけど、簡単に言うとね、正しいことや、人としてやるべきことを知っているのに、それをしないとき、それは勇気がないからだよ、ってことを教えてくれてるんだ。
たとえば、友達が困っているのを見て、手伝った方がいいと分かっているのに、なんか怖くて手を出せないとき、それは勇気が足りないからだよ、ってこと。この言葉は、正しいことをするためには勇気が必要だと教えてくれる大切なことばなんだよ。
「義を見てせざるは勇無きなり」の使い方
「義を見てせざるは勇無きなり」の例文
- ごみが道に捨ててあるのみて、捨てた人を嘆くことは義を見てせざるは勇無きなりだから、僕がゴミを拾ってゴミ箱に入れよう。
- あの木からおりられない猫を助けるべきなのに、服が汚れることを気にしているなんて義を見てせざるは勇無きなりだよ。
- 恥ずかしいからといって臆していたら、あとで後悔するので義をみてせざるは勇無きなりと自分に言い聞かせ、小さな勇気を奮い起こした。
- 小さい勇気を積み重ねより良いクラスにしようということで、クラス目標が義を見てせざるは勇無きなりに決まった。
「義を見てせざるは勇無きなり」の文学作品などの用例
「ゴルドン、安心してくれたまえ、ぼくは父からきいたが、日本のことわざに、『義を見てなさざるは勇なきなり』というのがあるそうだ」富士男は綱をくるくるとからだにまきつけた。
「よしッ、いってくれ」(佐藤紅緑の少年連盟より)