「鼻に掛ける」の意味とは?
【慣用句】
鼻に掛ける
【読み方】
はなにかける
【意味】
他よりも優れていることを自慢する。
これは、自慢しすぎると周りから嫌われるかもしれへんて、ちょっとした教訓も含んでるように思えるな。
「鼻に掛ける」の語源由来
「鼻に掛ける」の「鼻」は、誇りや自慢の象徴として使われているんだ。
その理由には歴史的な背景があって、その起源は19世紀のアヘン戦争に遡るんだ。中国は当時、世界的な大国として知られていたけれど、1842年にアヘン戦争に敗れてしまったんだ。その結果、勝利した西洋諸国の人々が中国に大勢入ってきて、中国に対して不平等な条約を押し付けたり、厳しい要求をしたりすることになったんだよ。
その時の西洋人たちは自分たちの勝利を自慢し、それを中国人に見せつけるような態度をとっていたんだ。そういった自慢げな態度が、「鼻に掛ける」という言葉の語源になっていると考えられているんだよ。
つまり、中国人は自分たちが受けた屈辱を忘れず、「鼻に掛ける」=「自分たちより優れていると自慢する人」という言葉を使い始めたのさ。
だから、「鼻に掛ける」という言葉は、もともと自分が他人より優れていると思って優越感を示す、ちょっとネガティブな意味合いで使われてきたんだ。そのため、この表現を使う時は、その背景や意味を理解した上で、適切な状況で使うように気をつけてね。
「鼻に掛ける」の使い方
「鼻に掛ける」の例文
- 官僚の多くは、真面目に仕事に取り組んでいて、必ずしもエリートを鼻に掛けているわけではありません。
- 人の評価は、どの大学を出たかではなく、どれだけ実績をあげたかによるのだと思うが、彼は、出身大学をいつも鼻に掛けている。
- あの女優は、演技力がないのに、きれいだとちやほやされ、美貌を鼻に掛けている。
- 彼は、文武両道に優れているが、そのことを決して鼻に掛けたりしない。
- 彼は、発明家としての名声を鼻に掛けている。