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【破天荒】の意味と使い方や例文(故事・類義語)

破天荒

「破天荒」の意味とは?(類義語)

意味

【慣用句】
破天荒

【読み方】
はてんこう

【意味】
未開の荒れ地を切り開くように、それまで誰もなし得なかったことをやりとげること。

ことわざ博士
「破天荒」という言葉の意味は、これまで誰もやったことのない、新しくて大胆な行動や活動をすることを指す言葉だよ。たとえば、新しいビジネスを始めたり、新たな研究分野を開拓したり、記録を塗り替えたりすることを「破天荒」と呼ぶことができるよ。
助手ねこ
言葉自体は、「天(すでに存在する規則や習慣)を破り、荒(まだ誰も手を付けていない場所や分野)を切り開く」という意味があるんだ。これは、「新たなことを始める、新しい地平を開く」という意味につながっているんだよ。

【類義語】
・前代未聞

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「破天荒」の故事

【故事】
北夢瑣言。「天荒」は天地が分かれる前の混沌とした状態。中国の唐時代、官吏になるための試験に合格者を出したことのない、荊州(現在の湖北省)は天荒と呼ばれ、そこから合格者が出た時に天荒を破ったと言われたという故事による。

故事を簡単に説明!
解説

天荒てんこう」っていう言葉は、まだ明るくならない夜明け前みたいな、何も新しいことが起こらない状態のことを指すんだよ。昔、中国の唐という時代に、荊州けいしゅうという場所からはなかなか人が役人の試験に合格しなかったから、そこは「天荒てんこう」みたいなところだと言われていたんだ。

でもあるとき、劉蛻りゅうぜいという人の家族が初めて試験に合格したんだ。それはまるで「天荒てんこう」を「破る」みたいなことだったから、みんなはとても感動して、その人をほめちぎったよ。それから、「破天荒」っていう言葉が使われるようになったんだよ。つまり、「破天荒」は今まで誰もやったことのないようなすごいことをやる、という意味になったんだよ。

「破天荒」の使い方

健太
ともこちゃん。破天荒な記録を作ったんだって?
ともこ
そうなのよ。全国模試で二回連続で一位を取ったの。それが、開学始まって以来のことだって大騒ぎになってしまったのよ。
健太
さすがともこちゃんだね。僕は、下から一番目ならとったことはあるけれども、一番上はないなあ。
ともこ
一番下を取るのも難しくて破天荒な記録だと思うんだけど。

「破天荒」の例文

例文
  1. 海の下に地下トンネルを掘るという破天荒な事業が試みられました。
  2. 健太くんは、誰にも考えつかなかった破天荒な事業を考え出し成功させ、一躍時の人となりました。
  3. 二大会連続で金メダルを取るという破天荒な成績を残した彼には、次の大会でも金メダルを取るという期待がかけられている。
  4. 不可能だと思われた手術で患者の命を救い、破天荒な医師として三年先まで手術の予約でいっぱいである。
  5. 鳥のように空を飛ぶという破天荒な夢を人類ではじめて叶えたのは、ライト兄弟ではないという指摘が近年あるようです。