「 衣食足りて礼節を知る」の意味 (出典・類義語・対義語・英語)
【ことわざ】
衣食足りて礼節を知る
【読み方】
いしょくたりてれいせつをしる
【意味】
生活が豊かになって初めて、道徳心が高まり礼儀を知るようになる。
着るもん食べるもんが足りてな、そらそやって礼儀や節度なんて考える余裕もないわな。そうやから、まずは生活をしっかりと立てて、そっから礼儀や節度を学ぶべきやってことを教えてくれるんやな、このことわざは。
【出典】
「管子」牧民の「倉廩 (そうりん) 実 (み) ちて則ち礼節を知り、衣食足りて則ち栄辱 (えいじょく) を知る」から。
【類義語】
・衣食足りて栄辱を知る
・礼義は富足に生ず
・富貴にして善をなし易く、貧賤にして功をなし難し
・憂いも辛いも食うての上
・恒産なくして恒心なし
・倉廩実ちて囹圄空し
・倉廩実ちて礼節を知る
【対義語】
・人はパンのみにて生くる者に非ず
【英語】
Meat and cloth makes the man.(衣食に申し分がなければ、立派な人物が生まれる)
Well fed, well bred.(よく養われた人とは、育ちのよい人のことである)
「衣食足りて礼節を知る」の解説
「衣食足りて礼節を知る」っていうことわざはね、自分の着るものや食べるものがたっぷりある状態で、初めて人は礼儀や節度を守るようになるっていう意味なんだよ。
例えばね、お腹がすごくすいているときや、寒さでガタガタ震えているときって、他のことに気をつける余裕がないよね。だから、自分が食べるものや着るものに困らないほどの生活が保証されているとき、初めて人は礼儀や節度を学び、守ることができるんだ。
これはね、「管子―牧民」という古代の中国の書物から出てきた言葉で、そこには「人々が礼儀をわきまえるようになるのは、食べ物や衣服が充分にあるときだよ。だから政治家の仕事は、人々が必要なものをしっかり提供することだよ」と書かれているんだ。
だから、このことわざは、「生活が安定して、物質的に困らないときに初めて、人は礼儀や節度を学ぶことができる」という意味を伝えているんだね。
「衣食足りて礼節を知る」の使い方
「衣食足りて礼節を知る」の例文
- 衣食足りて礼節を知るというし、まずは、その服装をどうにかしたらどうだ。
- 衣食足りて礼節を知るというし、ずっと食べていないし、何か食べようよ。