「猗頓の富」の意味(語源由来・出典・類義語)
【ことわざ】
猗頓の富
【読み方】
いとんのとみ
「猗頓の富」という表現は、巨大な財産や莫大な富を意味するんだよ。これは、非常に大きな金銭的な富を示す比喩表現として使われる。
そうかいな。つまり、めちゃくちゃ大きな財産やお金のことを「猗頓の富」って言うんやな。
これはもう、手に入れたら一生困らんぐらいの大金やな。でも、そんな大金を手に入れるのも簡単なことちゃうやろから、ちゃんと努力したり、賢くお金を使うことの大切さを教えてくれる言葉やな。
【意味】
莫大な財産のこと。お金持ちのこと。
「猗頓」は、中国春秋時代の大金持ちの名。
【語源・由来】中国春秋時代、越王句践に仕えた范蠡が名を陶朱と変え巨万の富を得ていた。猗頓は陶朱に教えを受け、牛や羊を十年飼ううちに財産は王公になぞらえるほどになり、金持ちとして名を馳せた故事から。
【出典】
『文選』「過秦論」
【類義語】
・陶朱猗頓の富
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「猗頓の富」の解説
カンタン!解説
「猗頓の富」という言葉はね、ものすごく大きな財産や、とてつもなくお金持ちのことを表しているんだよ。「猗頓」っていうのは、中国の昔、春秋時代という時代に生きた超お金持ちの人の名前なんだ。
例えばね、誰かがすごくお金持ちだったら、「その人はまるで猗頓のようだね!」って言ったりするんだ。これはその人がとても豊かで、大金持ちであることを表しているんだよ。
話の元になっているのは、この猗頓っていう人が、陶朱とうしゅという人からお金持ちになるためのアドバイスをもらったんだ。そのアドバイス通りに牛や羊を10年間育てたり、塩を作る仕事を始めたりして、最終的に大金持ちになったんだよ。
それから、この「猗頓の富」っていう表現は、お金持ちというと真っ先に猗頓の名前が出てくるくらい、彼がとても有名なお金持ちだったことを表しているんだね。これは『文選』という本の中の「過秦論」という話から来ているんだよ。
「猗頓の富」の使い方
猗頓の富ばかりねらった強盗事件が起きているわね。
みんなすごいよね。家に数千万円置いているんだもん。
うちには1万円も置いていないわ。
おかげで強盗に入られずに済むね。
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「猗頓の富」の例文
- SNSの投稿で猗頓の富はすぐに見つかり、犯罪者のターゲットにされやすい。
- この辺りは猗頓の富ばかり住んでいる。
- 急激な円安の波に乗り、彼は猗頓の富を築き上げた。
- バブルで稼いだ猗頓の富は、バブル崩壊とともに消え去った。
- 猗頓の富は人を狂わすので、ほどほどがいい。