【ことわざ】
いざ鎌倉
【読み方】
いざかまくら
【意味】
さぁ、大変なことが起こった、いますぐかけつけねばならぬという意味。
一大事で、すぐに行動を起こす必要がある場合に使うことば。平時に緊急事態が生じた場合に使う。
【出典】
謡曲「鉢木」より。鎌倉幕府の執権職を辞した北条時頼が諸国を視察中、大雪の夜に佐野源左衛門尉常世の家に泊まり、梅・松・桜の鉢の木を焚いてもてなされる。その時に常世が語る「一族の者に所領を奪われてしまって、今は、こうして落ちぶれてしまいましたけど、これでも、甲冑や長刀や馬なんかは、いつでも使えるように、常に備えています。いざ!という時は、いの一番に鎌倉に馳せ参じて、敵陣に突っ込む覚悟でおります」ということばによる。
【語源・由来】
鎌倉時代、鎌倉にあった幕府に一大事が起これば、幕府に仕える全国の武士が、「さぁ、急げ」とばかり鎌倉にかけつけた、ということから。
【類義語】
・すわ鎌倉
・青天の霹靂
【英語】
case that something major happens
event of an emergency
when it comes to the crunch
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「いざ鎌倉」の使い方
僕は、ともこちゃんに何かあった時は、いざ鎌倉!って駆けつけるから安心して。
ええー。ありがたいけれども、健太くんが駆け付けてくれても、きっと見守ってくれるだけで、何にもしてくれない気がする。
ともこちゃん、そんなこと言わないでよ~。
健太くん。冗談よ。ありがとう。
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「いざ鎌倉」の例文
- 公園で遊んでいるとき、友達が突然転んでケガをした。みんなで「いざ鎌倉!」と言って、すぐに助けに行った。
- クラスで劇をすることになり、役割が決まったところで、急に出演者が風邪をひいてしまった。クラスメートが「いざ鎌倉!代役を見つけて、劇を成功させよう!」と言って助け合った。
- 会社で急なトラブルが発生し、上司が慌てて部下に指示を出した。「いざ鎌倉、皆でこの問題を解決しよう!」
- いざ鎌倉という事態に備えて、日ごろからシミュレーションするべきだ。
- 大きな地震があったときいて、親しい人たちの顔が頭に浮かび、いざ鎌倉と着の身着のまま家を飛び出した。
- サッカーチームの大事な試合で、試合直前にキャプテンがけがをしてしまい、予備メンバーが急遽出場することになった。「いざ鎌倉、今こそチームのために頑張る時だ!」と彼は気合を入れた。