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「借りる時の地蔵顔、返す時の閻魔顔」の意味(語源由来・類義語・英語)
【ことわざ】
借りる時の地蔵顔、返す時の閻魔顔
【読み方】
かりるときのじぞうがお、かえすときのえんまがお
【意味】
お金や物を借りるときには、相手の機嫌を取るためににこにこ優しい顔をするが、返すときには、渋くて不機嫌な顔になるということ。
人間は身勝手だというたとえ。
人って、自分の都合のいいときと悪いときで、顔や態度がガラリと変わるもんやな。上方のかるたにも入ってるっていうから、この心理、昔から変わらへんのやろな。
【語源・由来】
地蔵顔とは、地蔵菩薩に似ている優しい表情のこと。
閻魔顔とは、地獄の閻魔大王のような恐ろしい顔のこと。
【類義語】
・用ある時の地蔵顔、用なき時の閻魔顔
【英語】
A borrowed loan should come laughing home.(貸した金は笑いながら戻ってくるべきである)
声:音読さん
「借りる時の地蔵顔、返す時の閻魔顔」の解説
「借りる時の地蔵顔、返す時の閻魔顔」っていう言葉はね、物やお金を借りるときはすごく優しい顔して「お願いします!」って言って、でも、返すときになるとちょっと怖い顔になっちゃって「今、返せないんだよね…」って言う人の様子を表しているんだ。
「地蔵顔」はとっても優しい顔のことを指していて、「閻魔顔」はちょっと怖い顔のことなんだよ。この言葉は、人がどういう気持ちで物を借りて、どういう気持ちで返すのかを、面白く表現してるんだ。
そして、この言葉は、上方のいろはかるたという遊びの中にも使われていたよ。いろはかるたっていうのは、カード遊びで、それぞれのカードに面白い言葉や絵が描かれていて、みんなで楽しむ遊びなんだ。だから、この言葉も、人々にとって親しまれているんだよね。
「借りる時の地蔵顔、返す時の閻魔顔」の使い方
「借りる時の地蔵顔、返す時の閻魔顔」の例文
- 借りる時の地蔵顔、返す時の閻魔顔というけれど、自分が困っているときにはあれほどしつこくしたのに、こちらが困ったら無視をするなんて、信じられない。
- 人は誰でも、借りる時の地蔵顔、返す時の閻魔顔なのだから、あまり信用してはいけないよ。
- お金は必ず返すというから渡したのに、今になって忘れたなんて、借りる時の地蔵顔、返す時の閻魔顔にまんまと騙されてしまった。
- 借りる時の地蔵顔、返す時の閻魔顔ということをくり返していると、誰にも見向きをされなくなってしまう。
- 彼はいつも借りる時の地蔵顔、返す時の閻魔顔だから、騙されないようにしよう。
まとめ
何かをお願いしたり、物やお金を借りたりするときには、にこにこしながらお願いすることがあるのではないでしょうか。
しかし、借りたものはしっかりと返さなくてはなりませんね。
借りる時の地蔵顔、返す時の閻魔顔とならないように、気を付けて暮らしたいものですね。