「片棒を担ぐ」の意味(語源由来)
【慣用句】
片棒を担ぐ
【読み方】
かたぼうをかつぐ
【意味】
ある計画や仕事に協力する。
ただ、それがちょっと怪しいことや悪いことの場合が多いんやな。あかんことに手を出すとろくなことないから、気をつけないとな。
【語源由来】
かごなどの一方の棒を担ぐ意味から。多く悪い仕業について言う。
「片棒を担ぐ」の解説
「片棒を担ぐ」っていう表現は、何かの仕事や計画に一緒に参加して手伝う、つまり、協力するっていう意味なんだよ。でも、この言葉は特に悪いこと、たとえばいたずらや悪だくみに手を貸すときによく使われるんだ。
「片棒」っていうのは、昔に使われていた「駕籠」(人が乗るためのかご)や「畚」(ものを運ぶためのバスケットみたいなもの)を担ぐための棒のことで、それを担ぐ人のことも指すんだ。
駕籠は普通、二人で棒を担いで運んだものだから、その片方の棒を担ぐことから、仕事や計画に協力する、あるいは仕事の一部を引き受けるっていう意味で「片棒を担ぐ」と言うようになったんだよ。
だから、「片棒を担ぐ」っていうのは、悪いことに手を貸す、つまり、悪いことに協力するっていう意味なんだね。
「片棒を担ぐ」の使い方
「片棒を担ぐ」の例文
- 事件の片棒を担いでいるのは、内部の人間に違いない。
- そんな詐欺のような仕事の片棒を担ぐのはまっぴらごめんだし、君もそんな仲間とは手を切ったほうが良いよ。
- 戦争中に孤児となり、物心ついたときには、盗みの片棒を担がされていた。
- 単に薫陶を受けたぐらいのことでは、殺人の片棒を担ぐところまで協力するはずがないから、何か弱みを握られているんじゃないかな。
- 内心では気が進まなくても、多少は宣伝の片棒を担がなくてはいけなくなる。
ただ、この表現は、多くの場合、何か悪いことに関与するという意味合いで使われることが多いよ。