「肩を持つ」の意味(出典)
【慣用句】
肩を持つ
【読み方】
かたをもつ
【意味】
支持したり、かばったりすること。
「肩を持つ」という表現は、対立している二者のうち、一方の人や団体を支持する、つまりその人の味方をするという意味があるんだよ。
つまり、「人の味方をする」ってことやな。二人や二つのグループが対立してるときに、一方の人やグループの味方をするってこと。
これは、人間関係や団体間の関係でよく使われる表現やな。
【出典】
『史記』
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「肩を持つ」の解説
カンタン!解説
「肩を持つ」っていう言葉は、特定の人や団体を支持したり、その人たちの味方をすることを意味するんだよ。この表現の由来は、中国の歴史書『史記』に出てくる話からきているんだ。
それは、中国の前漢の初代皇帝である劉邦と、彼の妻である呂雉の話なんだ。劉邦は、天下を取るための戦いの中で負った傷が原因で亡くなってしまったんだ。劉邦が亡くなった後、息子の恵帝が皇帝になったけど、母親の呂雉が実質的な権力を握ったんだ。
呂雉は、劉邦が生前に寵愛していた側近を次々と殺し、また自分の一族を重要な地位や宮廷の職に就けるといった傍若無人なふるまいをしていたんだ。そして彼女が死んだ後、劉氏の側近たちが権力を取り戻そうとし、呂氏の一族に対して「呂氏につく者は右袒(うたん)せよ、劉氏につく者は左袒(さたん)せよ」と言ったんだ。
「袒」ってのは、衣服を脱いで肩を出すこと。つまり、右肩を出す=呂氏を支持、左肩を出す=劉氏を支持、という意味になるんだね。それが「肩を持つ」=「味方する」という言葉の起源となったわけだよ。
「肩を持つ」の使い方
もうちょっとで一番になれたのに惜しかったわ。悔しいー!もっともっと練習して一番になれるように努力しなきゃ!
あぁ、朗読コンクールのことか。優勝した子、声も見た目もとってもかわいかったなぁ。ともこちゃんにとって強力なライバルと言えるね。
あら健太くん、やけに彼女の肩を持つじゃない。いいわ、今日お母さんがケーキ作ったから遊びにおいでって言ってたけど違う子を誘うわね。
待って待ってともこちゃん!僕はともこちゃんだけを応援しているよ!次はきっとともこちゃんが優勝できるよー!
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「肩を持つ」の例文
- 今この場所に彼の肩を持つ人物などひとりもいないだろう。
- 公平な立場にいるお母さんは僕の肩を持ってはくれないが、弟の肩も持たない。
- こんなにも私の肩を持つ人がいてくれて、私は幸せ者である。
- 犯罪者の肩を持つようなマスコミの報道に疑問を持つ。
- うちの担任の先生は、かわいい子の肩を持つ傾向にある気がする。