「犬馬の労」の意味(類義語)
【慣用句】
犬馬の労
【読み方】
けんばのろう
【意味】
人のために、犬や馬のように私心なく、ひたすら尽くして働くこと。へりくだって言うことば。
「ええかげん、せっかくやったことも、わてはただの犬馬の労や」とか言う感じで、自分のことを小さく言うんやろな。
【類義語】
・汗馬の労
・薪水の労
「犬馬の労」の解説
「犬馬の労」っていう言葉は、自分が誰かのために、たくさんの力を出して頑張ったことを、ちょっと控えめに、つまりへりくだって言うときに使うんだよ。
たとえばね、友達が「ありがとう、君がたくさん手伝ってくれて本当に助かった!」って言ってきたとき、それに対して「大したことじゃないよ、犬馬の労だよ」と返すと、自分の行った努力やサポートをちょっと謙遜して、軽く言っていることを示せるんだ。
「犬馬の労」の中の「犬」と「馬」は昔から人間のために働く動物として知られていて、「労」は働くことや努力のこと。だから、この言葉は「犬や馬のように一生懸命働くこと」を表しているんだけど、それを謙遜して言う言葉として使うんだよ。要するに、自分の努力や頑張りをさりげなく伝えるのに使う言葉なんだね。
「犬馬の労」の使い方
「犬馬の労」の例文
- 公爵夫人が家に帰ったとき、彼は夫人がいなければとても望めるはずのなかった侍従の地位を得たことについて心から彼女に礼を言い、夫人のためなら犬馬の労も厭わないとまで彼は言った。
- 安兵衛は、せめてその御広敷番にでも役替えさせてもらいたいと、毎日、組頭たちのところに通って、その内儀や娘たちにも犬馬の労をとった。
- このまま出世することなく戦で死んでしまったら、いままで、何のためにあの悪虐将軍に犬馬の労をつくしてきたかわからない。
- 彼を助けるためにあらゆる手段を用いたが、お互いに、相手のためなら犬馬の労をいとわぬ盟友だった彼は、この世から去った。
- 私の恋するということは犬馬の労をつくし、尊敬の限りをつくすことです。