「禁断の木の実」の意味(類義語・故事)
【ことわざ】
禁断の木の実
【読み方】
きんだんのこのみ
【意味】
してはならないとかたく禁じられている、魅力のあるものごと。
2つ目はもっと普遍的な意味で、禁止されていることほど魅力的に感じるっていう心理を指してるんやろ。ん~、人って不思議やね。禁止されてるとなんでそんなに欲しくなるんやろ。
【類義語】
禁断の実
禁断の果実
【故事】
アダムとイブは、神から禁じられていたエデンの園の知恵の木の実を蛇に誘惑されて食べてしまい、園から追放された。『旧約聖書』
「禁断の木の実」の解説
「禁断の木の実」という言葉は、二つの意味を持っているよ。
一つは、聖書の中で、アダムとイブがエデンの楽園に住んでいた時、神は彼らに楽園の中の全ての木の実を食べることを許したが、知恵の木の実だけは食べることを禁じたんだ。
しかし、蛇(悪魔の化身とされる)に誘惑されたイブがその禁断の果実を食べ、その後アダムもそれを食べてしまったんだよ。
その結果、二人は楽園から追放され、死という概念や労働の困難さを経験することとなったんだ。「禁断の木の実」は、この知恵の木の実を指すよ。
二つ目は、何かが「禁断」とされると、それは人々にとって非常に魅力的で誘惑的に見えることが多いことを表すよ。
この意味では、「禁断の木の実」というフレーズは、禁止されているもの、またはタブーとされるものに対する強い誘惑や魅力を示しているんだ。
人々がその誘惑に屈すると、しばしば予期しない結果や後悔が待っていることが多いんだ。
この表現は、人々が遭遇するさまざまな誘惑や選択に関連する議論や物語で使われることがよくあるんだよ。
「禁断の木の実」の使い方
「禁断の木の実」の例文
- 禁断の木の実と知っていながら、僕は、彼女と会うことをやめられなかった。
- チョコレートはわたしにとって禁断の木の実で、太るとわかっていても、食べ始めると止まらなくなってしまう。
- 体重が重すぎる僕には、動物性脂肪分は禁断の木の実と分かってはいるが、どうしてもやめられない。
- この箱を開けてはいけないって書いてあるけど、禁断の木の実と同じで、そういわれたら開けたくなるよね。
- 彼の甘い言葉に惑わされて、僕が手を出したのは禁断の木の実だったようで、おかげで僕は会社から追放された。
- この禁断の木の実を、つまり僕らの秘密を共有する勇気があるならば、仲間に入れてあげなくもない。
1つ目は、キリスト教の旧約聖書「創世記」における物語。ここでは、アダムとイブが神の命令に反して知恵の木の実を食べてしまい、楽園、すなわちエデンの園から追放されるという出来事が描かれているんだ。
2つ目は、一般的な意味としての「禁じられているけれど魅力的なもの」、つまり大いに誘惑されるような快楽や欲望を意味しているよ。