「危急存亡の秋」の意味(語源由来・英語訳)
【ことわざ】
危急存亡の秋
【読み方】
ききゅうそんぼうのとき
「秋(とき)」を、「あき」と読むのは誤りなので注意が必要。
【意味】
危険が目の前に迫り、生き残れるか滅びるかというような岐路にたたされていること。
「危急存亡の秋」ということわざは、とても危険な状態で、その結果として生き残ることができるか、逆に滅びてしまうかという、はっきりとした分かれ道に立たされる状態を指しているんだよ。
ええっ、それは、ちょうど勝負の大事な時や、命がけの状況ってことやな。この一手でうまくいくか、ダメになるかって感じやね。
どっちに転ぶかわからん、ギリギリの状態を表してるわけや。胃がキューってなるような瞬間やな。
【語源・由来】
「前出師表(ぜんすいしのひょう)」諸葛亮(しょかつりょう)
三国時代に、魏(ぎ)との戦いに出征する諸葛亮が、後主劉禅(りゅうぜん)に、
「今天下三分して、益州疲弊す。此(こ)れ誠に危急存亡の秋なり」とあるのに基づく。
益州とは、漢代に置かれた州の名前で、現在の四川省を中心とする地のこと。
【英語訳】
Critical moment.
秋という季節は、収穫の時期として四季の中でも最も大切とされている。
秋に実りを得ることができなければ、飢饉を招いてしまい、民は生死の境をさまようことになってしまう。
秋に実りを得ることができなければ、飢饉を招いてしまい、民は生死の境をさまようことになってしまう。
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「危急存亡の秋」の解説
カンタン!解説
「危急存亡の秋」という言葉は、中国の歴史的な人物、諸葛亮(しょかつりょう)が書いた「前出師表」という文書から来ているんだよ。
この言葉を使うと、本当に大事な、そしてピンチな状況、つまり、ものごとがどっちに転ぶか分からない、生き残るか滅びるかのような瀬戸際の状況を指すんだ。
たとえば、スポーツで言うと、勝つか負けるかがかかった最後のポイントのような状況や、会社が倒産するかどうかの大切な決断の瞬間なんかを、この「危急存亡の秋」という言葉で表現することができるよ。
「危急存亡の秋」の使い方
昨日お父さんと一緒に、今話題の映画を見てきたんだ。
どんな映画だったの?
地球に危機が訪れてしまって、みんなが生き残るためにはどうすればいいのかと、主人公が追い詰められていたよ。
危急存亡の秋というような内容だったのね。
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「危急存亡の秋」の例文
- 去年に比べて驚くほど売り上げが減っている。わが社は今危急存亡の秋を迎えてしまった。
- 今人気のある漫画だからと友人に紹介されて読んでみると、地球が危急存亡の秋を迎えてしまうという内容だった。
- 私たちのチームは試合で一度も勝利したことがない。もし次の試合で勝てない場合は、解散しなくてはならなくなってしまった。まさに、危急存亡の秋だ。
- 会社が危急存亡の秋というようなことにならないように、いつもノルマを達成するよう、心がけておかなければならない。
まとめ
危急存亡の秋というような、大変な危機になってしまうことは、とても不安ですね。
そのようなことにならないように、気を付けて暮らしたいものですね。