「金時の火事見舞い」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
金時の火事見舞い
【読み方】
きんときのかじみまい
【意味】
酒に酔って真っ赤になったことのたとえ。
「あいつ、また金時の火事見舞いやな」って、お酒の力で顔がぽっと熱くなった人のことを言うんやろ。わかりやすいなー。
【語源・由来】
「金時」は五月人形にもなっている足柄山の金太郎(平安時代の武士、坂田金時)のこと。
もともと顔の赤い金時が火事見舞いに行けば火の熱気でさらに赤くなることから。
【類義語】
・金時が酒に酔ったよう
・金時の醤油炊き
・金時の棒ねじり
・猿の火事見舞い
・猿の花見
・満面朱を注ぐ
【英語訳】
After just one cup of sake he turns bright red.
「金時の火事見舞い」の解説
「金時の火事見舞い」は面白い表現だね。これは、もともとの金時っていうのは赤い顔をしているのに、火事見舞いに行くと、火の炎のせいでさらに赤くなってしまう、というイメージから来ているんだ。
具体的には、すでに赤い顔(金時の顔)が、火事現場に行くという状況でさらに赤くなることを想像すると、その姿はとても目立ってしまうよね。この表現は、顔が非常に赤いという状態、特にお酒を飲んで顔が赤くなった状態を指して使われることが多いよ。
「金時の火事見舞い」を使うと、ただ「顔が赤い」と言うよりも、もっと強調して「顔がとても赤い」と伝えることができるので、その強調のニュアンスを含めて使われることが多いんだね。
「金時の火事見舞い」の使い方
「金時の火事見舞い」の例文
- お風呂で、どちらが長く入っていられるか競争していたら、二人とものぼせあがって金時の火事見舞いのように顔が真っ赤になった。
- 金時の火事見舞いみたいに、顔から首筋まで真っ赤にして、フーフーいっている。
- 結婚式の乾杯のシャンパンを飲んだだけで金時の火事見舞いのように顔が真っ赤になってしまったが、ともこちゃんはケロッとした顔をしていた。
- 彼は暖房の前で、金時の火事見舞いのように真っ赤になって、小さく首を縮めている。