「桐一葉」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
桐一葉
【読み方】
きりひとは
【意味】
桐一葉とは、あらゆるものの衰退の兆しを表す言葉である。また、一つの事から様々な視点で物事をとらえる時にも用いる。
一葉の動きで季節の移り変わりを感じ取るような感じやな。
【語源・由来】
桐は落下樹の上、ほかの葉よりも早く落ちてしまう。それが転じて、物事の衰退を表現するようになった。また、桐の葉が落ちる季節が初秋のため、その一連で秋の訪れを感じられる事から転じて、一つの事から様々な視点で物事をとらえる時にも用いるようになった。
【類義語】
・一葉落ちて天下の秋を知る
・桐一葉落ちて天下の秋を知る
・霜を履みて堅氷至る
・瓶中の氷を見て天下の寒きを知る
【英語訳】
・A straw show which way the wind blows.
「桐一葉」の解説
「桐一葉」っていう言葉は、昔の中国の書「淮南子」から来ているんだよ。桐っていう木の葉が落ちると、それで秋が来たんだってことを感じるでしょ?それと同じように、ちょっとした変化やサインを見て、大きな変動や問題が起きそうだってことを予感する意味があるんだ。
簡単に言うと、ちっちゃなサインから、これから起きる大きな出来事や変化を感じ取る、っていうことを表しているんだよ。だから、何かが悪くなりそうだったり、変わりそうなサインを見たら、それを大事に捉えることが大切ってことを教えてくれる言葉なんだね。
「桐一葉」の使い方
「桐一葉」の例文
- 桐一葉と言うように、蝉の声が聞こえると夏の訪れを感じる。
- 仕事というものは、見えるところばかり見ていてはだめだ。桐一葉のようにあらゆる面からアプローチしなければならない。
- 桐の葉が落ちているということは秋がはじまった合図。まさに桐一葉ということか。
- 桐一葉と言うように、せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろを見つけると春だと感じる。
- 桐一葉から感じ取るように、朝方気温がぐっと下がり吐く息が白くなると、とうとう冬が来たんだと感じた。
小さな変化や兆しを見逃さずに、それが大きな影響を持つ可能性を認識することを教えてくれるんだ。