【ことわざ】
ミイラ取りがミイラになる
【読み方】
みいらとりがみいらになる
【意味】
人を捜しに行った者がそのまま帰ってこないで、捜される立場になってしまうこと。また、人を説得に行った者が、かえって説得され、先方と同意見になってしまうこと。
【語源・由来】
ミイラとはポルトガル語で、漢字では「木乃伊」と書きます。「没薬」を意味するもので、手足をけがした人がミイラを薬として食べると、たちどころに治るとされ、「本草綱目」でも引用されています。中世ヨーロッパでは、ミイラは一般的な薬として広く使用されていためミイラを取ることを生業とする者が増えました。ミイラを取るためには墳墓の中に入ったり、砂漠を越えたりすることから行き倒れる人もありました、このことから「ミイラ取りがミイラになる」という言葉が生まれたといわれています。
【類義語】
・木菟引きが木菟に引かれる
・人捕る亀が人に捕られる
【英語】
Many go out for wool and come home shorn.
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「ミイラ取りがミイラになる」の使い方
健太君。みんなを呼びに行ったんじゃないの、遅いじゃない。
ごめん、ごめん。みんなが面白そうなゲームしてたから、ついいっしょに遊んじゃった。
ミイラ取りがミイラになったのね。ダメじゃない、先生怒ってるよ。
だったらミイラになったふりしよっと。聞こえませーん、分かりませーん。
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「ミイラ取りがミイラになる」の例文
- 財政課に説明に行ったけれど、簡単に論破されてミイラ取りがミイラになってしまいました。
- 息子を連れもどすために出かけた父が、帰ってこなくなった。ミイラ取りがミイラになってしまった。
- どんな説明をしたのか、ミイラ取りがミイラになってどうする。もう一度誰にも負けない理論を構築して再度説明をしなさい。
- 怪しい仕事をしている息子を説得してやめさせようとした母が、逆に説得されてしまい、今では母も怪しい仕事に加担している。ミイラ取りがミイラになってどうするんだと父が怒っていた。
- ミイラ取りがミイラになることを避けるため、誰を派遣するかしっかり検討してもらいたい。
- あなたを派遣する意味は、先方の信頼を得て我が方のプロジェクトに参加させるためです。ミイラ取りがミイラにならないよう十分に準備しておいて下さい。