「水に流す」の意味とは?(類義語)
【慣用句】
水に流す
【読み方】
みずにながす
【意味】
前にあったいざこざやもめごとなどを、全部なかったことにする。
「水に流す」という表現は、過去のトラブルや争い事を全て忘れる、つまり、まるでそれが存在しなかったかのようにすることを意味するんだよ。
つまり、「過去のいざこざはもう気にせん、すっかり忘れる」っていう感じやな。前のことを引きずらず、新しい気持ちで前に進むってことやんな。
これは、人間関係や生活を円滑に進めるための大切な考え方やな。
【類義語】
・帳消しにする
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「水に流す」の語源由来・解説
【語源由来】
昔の人は、「みそぎ」といって、川や滝の水で体をきよめて、自分の体についた悪いことを洗い流していた。そのように、悪いことを水で洗い流してきれいにすることから。
由来を簡単に説明!
「水に流す」っていう言葉の由来は、昔の日本の習慣にあるんだ。昔の人々は、「禊(みそぎ)」っていう神聖な儀式を行っていたんだよ。「禊」っていうのは、人が川や海に入って身体を洗うことで、心や身体の汚れを取り除く儀式のことなんだ。
また、昔の人々は、トイレの汚物を川に流したり、お雛様を川に流す「雛送り(流し雛)」など、汚れや悪いことを水に流して、自分たちの周りから消し去るという風習があったんだよ。
それで、「水に流す」っていう表現は、そのような風習から来ているんだと考えられているんだよ。つまり、何か嫌なことや困ったことがあった時に、それを水に流すように忘れてしまう、っていう意味なんだね。
「水に流す」の使い方
ともこちゃん、そんなに怒らないで水に流してよ。代わりのケーキを買ってくるから。
健太くんが、勝手に食べたケーキは、あの日限定のケーキだったの。次に買うことができるのは来年よ。水に流せないわ。
それなら、来年必ず二個買ってくるよ。さらに、ともこちゃんが気になっていた、隣町の行列ができるパン屋さんのクロワッサンを買ってくるから水に流してください!
それなら、水に流すわ。
「水に流す」の例文
- さっきの喧嘩は水に流そう。
- 過去の経緯は水に流し、わが社で働いてもらいたい。
- 「どうか、今のことは水に流し、忘れてしまってください。」といわれても水に流せなかった。
- この手紙は読み終えたら燃やして、書かれなかったものとして水に流してください。
- ともこちゃんはすぐに水に流せるので、怒っても長引かない。
【注意!】間違った例文
❌「ぼくはこれまでのいたずらを水に流したのに、相手はゆるしてくれない。」
自分が悪いことをして、自分から水に流すという使い方は間違い。