「もぬけの殻」の意味
【慣用句】
もぬけの殻
【読み方】
もぬけのから
【意味】
人が逃げ出した後の寝床や家。「もぬけ」は脱皮すること。また、その皮。
例えば、プレゼントの箱を開けたら、何も入ってなかったとか、友達に部屋へ遊びに行ったら、誰もいなかったみたいなときに使う言葉なんやな。でも、それってちょっと残念な感じもするなあ。
「もぬけの殻」の解説
「もぬけの殻」っていう言葉は、もともとは昆虫や蛇が抜け出した後の殻のことを指していたんだよ。この言葉を最初に使ったのは、昔の日本の辞書である「和名類聚抄」っていう本だったんだ。その中では、ヘビが抜け出した後の殻のことを「はみのもぬけ」と書いていたんだよ。
「もぬけ」っていう言葉は、何かから抜け出した、逃げ出したっていう意味があるんだ。だから、人が寝ていた場所や家、あるいは亡くなった人の体を「もぬけの殻」と言うのは、虫や蛇が抜け出した殻に例えた表現なんだよ。
でもね、「源氏物語」という有名な物語の中でも「もぬけ」っていう言葉が使われていて、そこでは「着物から人が抜け出した状態」を表していたんだ。だから、元々は虫や蛇だけでなく、何かから中身が抜け出た後に残ったもの全般を「もぬけ」って言っていたのかもしれないんだよ。
だから「もぬけの殻」っていう言葉は、何かが中から抜け出して、空っぽになった状態を表す言葉なんだね。例えば、人がいるはずの部屋が誰もいないとか、何かが入っているはずの箱が空っぽだったとか、そういう状態を表すのに使われるんだよ。
「もぬけの殻」の使い方
「もぬけの殻」の例文
- 名刺に記載されている事務所に来てみたら、そこはもぬけの殻で、電話の音だけが鳴り響いていました。
- 警察が踏み込んだときは、もうそのアジトはもぬけの殻だったので、捜査情報が漏れた可能性があります。
- 健太くんは、いつも何も言わずにふらっと旅行に行ってしまうのですが、部屋がもぬけの殻だったので、またどこかに旅立ったのだと思います。
- 先生が、男子生徒の部屋に見回りに来た時、布団の中はもぬけの殻でした。
- 徴税に来た役人が見たのは、もぬけの殻になって、猫一匹いない静かな村でした。
箱の中身が全部取り出された後や、人がいるはずの部屋が誰もいないときなどに使うことが多いんだ。