「二進も三進も行かない」の意味(語源由来)
【慣用句】
二進も三進も行かない
【読み方】
にっちもさっちもいかない
【意味】
どうしていいかすっかり行き詰まって前にも後にも動きのとれないさま。
これは、行き詰まりを感じているときのジレンマやフラストレーションをよく表してるわ。
【語源・由来】
「にっち」「さっち」は、そろばん用語で「二進」「三進」が変化したもの。「二進」とは2割る2、「三進」とは3割る3のことで、ともに割り切れ、商に1が立って計算が出来ることを意味していた。それがうまくいかないということで、金銭的にやりくりがつかない、商売がうまくいかないという意味で用いられるようになり、のちに、身動きがとれない意味へと変化した。
「二進も三進も行かない」の解説
「二進も三進も行かない」という表現は、物事が完全に行き詰まって、どのように進めようとしても解決策が見つからない状況を表しているんだね。ここでの「二進(にっち)」「三進(さっち)」は、そろばんでの割り算に由来する言葉で、計算がうまく進まないことから転じて、物事がスムーズに進展しない様子を指すようになったんだ。
この言葉は、どの方向に進もうとしても問題が解決しない、詰まるところどうしようもないという意味で使われるよ。例えば、仕事でのプロジェクトが複雑な問題に直面して進まない場合や、人間関係での誤解が解けずに関係が改善しない場合などに、「二進も三進も行かない状況だ」と表現されることがあるね。
この表現は、計算のやりくりがうまくいかないというそろばんの操作から生まれたもので、日常生活でのさまざまな行き詰まりや難局をうまく表現しているんだ。
「二進も三進も行かない」の使い方
「二進も三進も行かない」の例文
- どうしてこの短期間で、そんな風に二進も三進も行かなくなってしまったの?
- 八百屋を経営しているのだが、大きなスーパーができたことで売り上げが激減し、二進も三進も行かなくなってしまった。
- 自分の家族が、自分で散財して二進も三進も行かなくなったのなら、私は助けてやりますが、あなたのご主人の借金の肩がわりはできません。
- 二進も三進も行かなくなって、途方に暮れて、とうとう路傍に立ちすくんでしまった。
- 友人が二進も三進も行かない境遇に追い込まれた。
物事が完全に行き詰まり、前にも後ろにも進めないような状況を意味しているんだね。