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【錦の御旗】の意味と使い方や例文(語源由来)

錦の御旗

「錦の御旗」の意味(語源由来)

意味
【慣用句】
錦の御旗

【読み方】
にしきのみはた

【意味】
誰も反対できないように、自分の主張を正当化したり権威づけたりするために掲げるもの。

ことわざ博士
「錦の御旗」という言葉には二つの意味があるんだ。一つ目は、赤い布に日月の模様を金銀で飾った美しい旗のことで、昔の日本で、敵を征討する際に官軍が使った旗のことなんだよ。

二つ目は、自分の行動や主張に正当性を加えるために使われる理由や名分のことを指しているんだね。

助手ねこ
おお、それは面白いなあ。つまり、一つ目は、昔の戦いで使われた立派な旗のことやな。日月の模様が入って、めっちゃ豪華やったんやろな。で、二つ目は、自分のことを正当化するためのいいわけや理由のことを言うんやな。

自分の行動に「錦の御旗」を掲げるっていうのは、自分の行動に立派な理由をつけるってことか。これは、見栄えのいい言い訳や名分を示す言葉やね。

【語源由来】
「錦の御旗」は、赤地の錦に日月を金銀で刺繍した官軍(天皇側の軍)の旗印。

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「錦の御旗」の解説

カンタン!解説
解説

「錦の御旗」という言葉には二つの意味があるんだよ。

  1. 歴史的な意味では、「錦の御旗」は赤地に金銀で日月を刺繍したり描いたりした美しい旗のことを指すんだ。この旗は、鎌倉時代以降の日本で、朝敵を征討する際に官軍が使う旗印として用いられたんだよ。この旗を掲げることで、その軍が国の正式な支持を受けていることを示していたんだ。
  2. もう一つの意味では、「錦の御旗」は、自分の行動や主張に正当性や権威を与えるための名分や口実のことを指すんだ。つまり、自分の行いを正当化するために、何か立派な理由や理論を掲げることをいうんだね。この場合の「錦の御旗」は、その理由や理論が、まるで美しい旗のように見せかけているという意味があるんだよ。

「錦の御旗」の使い方

健太
ともこちゃん。強気の姿勢で学校改革を進めているねえ。反対派とは衝突しないの?
ともこ
ええ。この改革は、校長先生の意志であるという錦の御旗を掲げているから、誰も反論できないのよ。
健太
へえ。校長先生を味方につけていたんだね。それは心強い後ろ盾だね。
ともこ
そうでしょう?もっといい学校にするわよー。
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「錦の御旗」の例文

例文
  1. 国の繁栄のためと言う錦の御旗のもとに、若い兵隊たちが次々と戦場に送られていったのです。
  2. あの団体は、アフリカの子供たちにワクチンを送って子供たちを救うことを錦の御旗に掲げながら、裏では集めた募金を流用していたそうですよ。
  3. 景気回復を錦の御旗に掲げて構造改革を推し進めてきた今の政権は、確かに株価を大幅に押し上げたけれども、庶民の私には景気回復の実感がわきません。
  4. 近所迷惑を錦の御旗に掲げて、彼らは保育園の建設に反対を表明しました。
  5. 効率化を錦の御旗に、工場を機械化し、工員を大量にリストラしたのです。