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【尾羽打ち枯らす】の意味と使い方や例文(語源由来)

尾羽打ち枯らす

「尾羽打ち枯らす」の意味(語源由来)

意味

【慣用句】
尾羽打ち枯らす

【読み方】
おはうちからす

【意味】
それまで羽振りの良かった者が、落ちぶれて以前の威勢のいいおもかげを失うたとえ

ことわざ博士
「尾羽打ち枯らす」という表現は、かつての繁栄が落ちぶれて、みすぼらしい状態になってしまうことを指すんだよ。
助手ねこ
つまり、昔は立派やったけど、今は見る影もないっていう、なんともかわいそうな状況を言うんやな。

これは、あんまり自分を大きく見せて、得意になりすぎると、あとでこんなふうになるかもしれへんって警告やな。

【語源由来】
鷹の尾や羽が傷んでみすぼらしくなるという意味。

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「尾羽打ち枯らす」の解説

カンタン!解説
解説

「尾羽打ち枯らす」っていう表現は、自分がすごく落ちぶれて、みすぼらしくなってしまうことを言うんだよ。

たとえば、お金持ちの家に生まれたのに、お金を全部無駄遣いして、最後はみすぼらしい暮らしをしなくちゃならなくなったりすることを指すんだ。

「尾羽」っていうのは、鷹の尾や羽のことで、「打ち枯らす」は傷ついてぼろぼろになるっていう意味なんだよ。

だから、「尾羽打ち枯らす」は、かつては偉かったり、力を持っていた人が、すごくみすぼらしい状況になることを表しているんだね。

「尾羽打ち枯らす」の使い方

健太
僕の兄さんが、事業に失敗して尾羽打ち枯らして、実家に戻ってきたんだ。
ともこ
それは大変だったわね。お兄さんの様子は?
健太
兄さんは人が良すぎて、経営者に向かないんだと思うよ。今回も、騙された結果の失敗だったらしいし。
ともこ
それはひどい話ね。
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「尾羽打ち枯らす」の例文

例文
  1. 僕の祖父は、戦後は、貿易事業に手を出したが、まもなく失敗して尾羽打ち枯らし、この土地の知り合いを頼ってきたのだそうだ。
  2. 彼の様子から察するに、今もやはり尾羽打ち枯らしているらしかった。
  3. いつも最善と考えることをやろうとしてきたのだが、どれもこれもうまくいかないので尾羽打ち枯らすことになってしまった。
  4. こう尾羽打ち枯らしていては、嫁の来手もないだろうと思うと気分が暗澹となる。
  5. 彼は尾羽打ち枯らしており、なんでもよいから仕事を世話してほしいという話であった。

「尾羽打ち枯らす」の文学作品などの用例

庄吉は五十をすぎた立派な紳士で、高価な洋服の胸に金の鎖をのぞかせ、頭髪は手入れの届いたオールバックで、その髪の毛は半白であつたが、理智と決断力によって調和よく刻みこまれた顔はまだ若々しく典雅で、整然たる姿に飾り気のない威厳がこもっていた。その庄吉が尾羽打枯らした三文文士の落合太平に近づくことも奇妙であつたが、近づき方がいかにも傍若無人の率直さで、異常と思はれぬこともない。(坂口安吾の外套と青空より)