「乙に澄ます」の意味(語源由来)
【慣用句】
乙に澄ます
【読み方】
おつにすます
【意味】
気取った態度をとる。
「乙に澄ます」という表現は、普段とは違って特別に気取った態度をとることを指すんだよ。
つまり、「わざと気取って、自分を良く見せようとする」ってことやな。ただの「気取る」よりも、ちょっと派手に、目立つように様子を出すんやな。
でも、こればっかりはやりすぎると逆効果になることもあるから注意やな。
【語源由来】
「乙」は、いつもと違うしゃれているようす。
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「乙に澄ます」の解説
カンタン!解説
「乙に澄ます」っていう言葉は、ちょっとお洒落をして、上品な態度を見せることを指すんだよ。
ここでの「乙」は、日本の音楽で、低い音のことを指しているんだ。高い音域を「甲」と言うんだけど、その下の低い音域を「乙」と言うんだよ。
この「乙」の音が、なんとなく大人っぽくて、落ち着いた感じがするから、「乙に澄ます」っていう言葉は、お洒落に振る舞う、上品な態度を見せるっていう意味になったんだよ。
「澄ます」は、気取るっていう意味があるんだ。
だから、「乙に澄ます」っていうのは、自分の振る舞いを少し気取って、大人っぽく、上品に見せることを言っているんだよ。
「乙に澄ます」の使い方
ともこちゃん。さあ、お手をどうぞ。
ぷぷっ。健太くん。そんなきちんとした恰好をして、乙に澄ましていたら、似合っているけれども笑ってしまうわ。あははは。
ええー。そんなに笑わないでよ。今日は、ともこちゃんの発表会のためにめかしこんできたんだから。格好いいでしょう?
だって、いつもの健太くんとのギャップがありすぎて、笑いがこみあげてきて止まらないのよ。あははは。
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「乙に澄ます」の例文
- 彼女は、「昨日は、ちょっと神戸まで行ってまいりましたの。」と乙に澄まして言ったのだった。
- 姉は、いつもは江戸っ子のようにべらんめえ口調でしゃべるのに、今日は、来客が居るので乙に澄ましていた。
- 彼は、乙に澄まして、私のことをまるで知らない人であるかのように、目も合わせずに通り過ぎたのだった。
- 彼は、いつも乙に澄ましたような話し方をするから、鼻について仕方がない。
- 彼は、大好きな彼女がいる場ではいつも乙に澄ましている。