「鬼に瘤を取られる」の意味(語源由来)
【ことわざ】
鬼に瘤を取られる
【読み方】
おにこぶをとられる
【意味】
損害を受けたように見えても、実際は意外と利益を受けること。
まるで、鬼に瘤を取られて、意外とそれが良いことになる感じやな。これは、物事の見方や受け取り方で、不運が幸運に変わることもあるってことを教えてくれてる言葉やな。
【語源・由来】
「宇治拾遺物語」などの説話集にある「こぶ取り爺さん」の昔話にもとづくことわざ。鬼に瘤をもぎ取られて損害をこうむったように見えて実際は体の邪魔な物を除いてもらい得をしたという話から。
「鬼に瘤を取られる」の解説
「鬼に瘤を取られる」っていうことわざはね、一見すると困ったことが起きたみたいでも、じつはそれが意外にも良い結果をもたらすことを表しているんだよ。
例えばね、サッカーの試合で、自分のチームが一点リードしている時に、ゴールキーパーがけがをしてしまって、代わりに試合に出ることになった友達が、すごいセーブを連発して、結局その試合を勝つことができた、なんていう場合さ。始めはゴールキーパーがけがをして困ったけど、そのおかげで友達が活躍するチャンスが生まれて、結果としては良いことになったよね。
「鬼に瘤を取られる」は昔話の「こぶ取話」から来ているんだよ。その話では、瘤(こぶ)が頭にある人が鬼に出会い、鬼がその瘤を取ってくれたんだ。そのおかげで、見た目がよくなって、結局その人が幸せになったんだよ。それがこのことわざの由来なんだ。
だから、このことわざは、「一見困ったことが起こったようでも、その結果、良いことにつながることもあるよ」って教えてくれるんだね。
「鬼に瘤を取られる」の使い方
「鬼に瘤を取られる」の例文
- 放火されて事務所が燃えたが、古くてあちこちガタが来ていたし鬼に瘤を取られるで保険金で新しく建て替えることができた。
- 鬼に瘤を取られるとなるとラッキーだが、禍を転じて福と為すのように自分で良い方向に転じることも可能だ。
- 列に割り込まれて僕だけ電車に乗れなかったが、次の電車がすいていたから鬼に瘤を取られるで結果オーライだ。
- 相手のプレーのせいで怪我をして入院することになったが、鬼に瘤を取られるで、お見舞いに来てくれた男友達と仲良くなり結婚することになった。
- 残業を押し付けられて帰りが遅くなったが、鬼に瘤を取られ、割引シールが張られた高級鰻を買うことができたから良しとしよう。