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「親子は一世、夫婦は二世、主従は三世」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
親子は一世、夫婦は二世、主従は三世
【読み方】
おやこはいっせ、ふうふはにせ、しゅじゅうはさんぜ
【意味】
親子のつながりは現世だけのことであり、夫婦は現世だけでなく来世にもつながり、主従は過去・現世・来世のつながりがあるということ。
なかなか奥深い言葉やな、これは。封建時代の人々は主人と僕との関係を大切に思ってたんやろな。まぁ、今でも信頼とか忠誠とか、大切なもんやしな。最近の人たちにも忘れちゃいけないことを教えてくれることわざやね。
【語源・由来】
封建社会で、主従関係を強調するために使われた言葉。
【類義語】
・親子は一世(おやこはいっせ)
【英語訳】
Parent and child’s relation is only this world.
「親子は一世、夫婦は二世、主従は三世」の解説
「親子は一世、夫婦は二世、主従は三世」っていう言葉はね、人々の関係について深い意味があるんだよ。
まず、「親子は一世」っていうのは、親と子の関係は今生、つまり今の世の間だけのことだよ。親が子を育て、子が親を尊敬する、そんな関係だね。
次に、「夫婦は二世」っていうのは、夫と妻の関係がもっと深いもので、前世と今生、あるいは今生と来世にわたることを表しているんだ。夫婦は一緒に生活するから、その関係はもっと深いんだよ。
最後に、「主従は三世」っていうのは、主人と仕える人(従者)の関係が、前世・現世・来世の三世にわたるほど深く、強い結びつきがあることを言っているんだ。昔の時代では、主人と従者の関係はとても大切だったから、三世にわたるほど深いものだったんだよ。
このことわざは、親子、夫婦、主人と従者という三つの異なる関係を比べて、それぞれの深さや大切さを教えてくれるんだよ。親子の関係は一生の中で大切、夫婦の関係はもっと深くて、主人と従者の関係は最も深いということを表しているんだね。
「親子は一世、夫婦は二世、主従は三世」の使い方
「親子は一世、夫婦は二世、主従は三世」の例文
- 親子は一世、夫婦は二世、主従は三世というように、先生にはとてもお世話になっている。この恩は一生忘れることはないだろう。
- 師匠と呼べる人に出会えたことに、深い縁を感じます。これは、親子は一世、夫婦は二世、主従は三世ということかもしれません。
- 親子は一世、夫婦は二世、主従は三世といいますように、ずっと社長についていきたいです。
- すばらしい先生に巡り合えました。親子は一世、夫婦は二世、主従は三世ということでしょうか。
「親子は一世、夫婦は二世、主従は三世」の文学作品などの用例
文学が、神或は馬琴流の善玉悪玉の通念に対して、一般人間性を主張した時代は、日本でも逍遙の「小説神髄」以来のことである。私たちのきょうの生活感情はそこから相当に遠く歩み出して来ている。「主従は三世」と云って、夫婦は二世、親子は一世と当時の社会を支配したものの便宜のために組立てられていた親子の愛の限界は、既に、どんな人間でも子の可愛くないものはないという一般常識にまで柵を破られて来ているのである。(宮本百合子の夜叉のなげきより)
まとめ
人の縁というものは、とても不思議なものではないでしょうか。
親子は一世、夫婦は二世、主従は三世というように、前世と現世と来世という三世に渡るほど深い主従関係に巡り合うこともあるのかもしれませんね。
親子は現世だけでつながりがあるので一世、夫婦は前世と現世あるいは来世にわたる二世、主従の関係は前世・現世・来世の三世にわたる深い絆があると説いているんだ。