【ことわざ】
李下に冠を整さず
【読み方】
りかにかんむりをたださず
【意味】
李(スモモ)の木の下で冠をかぶり直せば、李(スモモ)を盗んだのではないかと疑いを持たれないとも限らない。疑われやすい行いはしない方が良い。というたとえ。
「君子危うきに近よらず(君子は身をつつしんで、危険なものごとには近づかない。)」とは、違う意味。
【語源・由来】
『古楽府(中国の古典詩として作られた古い楽府)の「瓜田不納履・李下不整冠」』より。
誠意を尽くし威王(いおう)に尽くしてきたのに、疑いをかけられた威王の娘の虞姫(ぐき)の「〈 瓜田に履を納れず、李園を過ぐるときは冠を整さず〉と言われるように、潔白の身でありながらも人に疑いをかけられてしまったことは、自分の至らなさである。」という言葉からくる。
瓜(うり)畑で脱げた履物を探せば、瓜(うり)を盗もうとしていると疑われる。という言葉と対になっている。
【類義語】
・瓜田に履を納れず
・瓜田李下
【英語訳】
Don`t straighten your cap under a plum tree,
bcause when you rise your hannds it might look as if you`re trying to steal the plums.
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「李下に冠を整さず」の使い方
キッチンに置いてあったリンゴ、健太くんが食べちゃったんでしょう!
ぼくはリンゴなんて食べてないよ。
ごめんなさい。健太くんさっきからずっとキッチンをうろうろしてたから・・・
いい匂いがしてたから、ちょっと覗いてただけだよ!李下に冠を整さずだね。
「李下に冠を整さず」の例文
- 李下に冠を整さずというように、彼をかばい続けると、君の信用まで失うことになるかもしれないよ。
- 彼がわたしを疑ったことのは失望したが、李下に冠を整さずで、疑われたわたし自身にも、至らないところがあったのだろう。