【ことわざ】
理に勝って非に落ちる
【読み方】
りにかってひにおちる
【意味】
正しいことを主張して、こちらの理屈が勝っていても、そのために損をしたり、不利な立場に陥ったりすることがあるというたとえ。
正論が必ず勝つとは限らないこと。
【語源・由来】
正しい主張をしたのにも関わらず、負けたような立場になってしまうことから。
【類義語】
・理に勝って非に負ける(りがかってひにまける)
・無理が通れば道理引っ込む(むりがとおればどおりひっこむ)
【対義語】
–
【英語訳】
A loyal heart may be landed at the Traitor’s Gate.
「理に勝って非に落ちる」の使い方
みんなで練習をサボろうなんて、良くないことだと思わないかい。
そうね。サボるよりも、もしなにか休みたい理由があるのなら、きちんと説明すればいいんじゃないかしら。
だから、ぼくはゲームがしたいから休みますって言ったのに、みんなは黙って休むなんてひどいじゃないか。
理に勝って非に落ちるとなってしまったのね。
「理に勝って非に落ちる」の例文
- きちんと説明してわかってくれたはずなのに、本当はみんな初めからやりたくなかったと言い出すなんて、理に勝って非に落ちるということじゃないか。
- 金銭的に余裕がないから、今月はゴルフは控えて欲しいと母が言ったけれど、父は我慢ができないようで、仕事だと言ってゴルフに出掛けた。理に勝って非に落ちるというけれど、母は父が仕事から疲れて帰ってきたと思って、労いの言葉をかけていた。
- 本当のことを言うなら許すと言われたので、ぼくには彼を止められなかったと正直に話したのに、どうしてもっとちゃんと引き止めなかったのかと、怒られてしまった。理に勝って非に落ちるとは、このことか。
まとめ
理に勝って非に落ちるというように、正しい主張をしても、不利な立場になってしまうことがあるのですね。