【慣用句】
鶴の一声
【読み方】
つるのひとこえ
【意味】
一言で、大勢の人をだまらせて物事を決めてしまうような、強い力をもった人の言葉のこと。
【語源・由来】
鶴は、長い首をのばして、まわりに響き渡るような高い声で鳴くことから。
【類義語】
・雀の千声鶴の一声
【対義語】
・船頭多くして船山に上る
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「鶴の一声」の使い方
さすが、ともこちゃん。鶴の一声だったね。あれがなかったら、文化祭の会議がいつまで続いていたかわからないよ。
わたしは不平や不満をいうだけで、意見をいわない人たちが好きではないのよ。何かあった時、責任をとりたくないからって意見をいわない弱虫だわ。
ともこちゃん、かっこいいね。生徒会長に立候補したらどうだい?
わたしが生徒会長になったら、校長先生も鶴の一声で動かしそうだからやめておくわ。
「鶴の一声」の例文
- ともこちゃんがこうと言い出したら、それこそ鶴の一声なのである。
- 健太くんが代表で校長先生のところへ行くべきと決まりそうだったが、ともこちゃんの鶴の一声でほかの子に決まった。
- 社内会議で意見が二つに分かれてなかなか決まらなかったが、社長が会議に参加したとたんに、社長の鶴の一声で決まった。
- 社長の鶴の一声で人気番組が打ち切りになった。
- ゴールデンウィークの旅行を決めるとき、家族一人一人の希望が違ったけれど、父の鶴の一声で、ハワイに決まった。
- 大勢で話し合っても決まらなかったことが、力のある人の一言で、あっさり決まった。まさに鶴の一声だ。
- 監督の鶴の一声で、選手たちはいっせいに黙った。