「白い目で見る」の意味とは?
【慣用句】
白い目で見る
【読み方】
しろいめでみる
【意味】
憎しみをこめて見る。冷淡な目つきで見る。
「白い目で見る」の故事
【故事】
三国時代末期、魏に「竹林の七賢(ちくりんのしちけん)」と呼ばれる人たちがいました。今の時代でいう知識階層の人のことで、社会批判などを行う重要人物でした。その「竹林の七賢」の指導的な立場であった阮籍(げんせき)という人物がいました。「白眼」は、この阮籍が客人に対する態度を使い分けているという逸話がもとになっています。
歓迎できない客は「白眼」で見つめ、そっけない対応をしていた、という話です。ここでいう「白眼」とは白目のことです。「白目」でお客さんを迎えるというのは少しおかしい状況のように思えますが、それほど対応を変えていたという表現なのでしょう。
「白い目で見る」という表現の由来は、昔の中国の時代の話なんだよ。
その昔、三国時代という時期に、「竹林の七賢」という7人の知識人がいました。彼らは社会を批判したり、人々に大切な教えを伝えたりしていたんだ。その7人の中で、阮籍という人が一番影響力があったよ。
阮籍は、訪れる客人に対してどのように接するかで評価を下すことが知られていました。彼は客人によっては冷たく接することもあったんだ。その様子を見た人々は、彼が冷たい目つきで見る様子を「白眼(白い目)を見せる」と表現しました。
それから、この「白眼を見せる」が「白い目で見る」という言葉として使われるようになったんだよ。つまり、誰かを嫌いな気持ちで、冷たく見る様子を示す表現なんだね。
「白い目で見る」の使い方
「白い目で見る」の例文
- 暗い中だからよくわからないが、彼はおそらく僕を、いつもの冷淡な白い目で見たに違いない。
- 悪びれた様子もなく、あははは、ごめんねと笑う彼を、僕は白い目で見たのだった。
- 社長が贈賄容疑で逮捕されるニュースが大々的に報道されると、社員まで白い目で見られた。
- 結婚式に白いドレスを着て出席したので、両家の人達、式場のスタッフみんなに、白い目で見られた。
- 自分の失敗が原因で出向した先の会社で白い目で見られ、寂しい思いをしている。