【慣用句】
下にも置かない
【読み方】
したにもおかない
【意味】
人の事を、大変丁寧にもてなしたり、扱ったりするたとえ。
【語源・由来】
「下」は、下座のことで、身分や位の低い人が座るとされている席。その下座に座らせない、という意味から。
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「下にも置かない」の使い方
久しぶりに、おじいちゃんの家に遊びに行ったら、下にも置かない歓待ぶりでびっくり仰天だったんだ。
へえ。それはよかったじゃない。
そうなんだけど、僕が会いに行かなかったことで、おじいちゃんに寂しい思いをさせていたんだなって、とても反省したんだよ。
そうね。もっと顔を見せにいってあげたほうが良いかもね。
「下にも置かない」の例文
- 遠くに住む作家さんを訪ねて行ったら「よくぞいらっしゃいました。」と下にも置かない歓待で出迎えてくれた。
- 主催者側の下にも置かない対応ぶりに、出席者一同はいたく感激し、恐縮した。
- 友人の実家に遊びに行ったら、下にも置かない扱いをしてくれたので急に訪ねたのに申し訳なかった。
- 記事を書くために、会いたい人が居たので、アポイントメントを取って会いに行ったら、下にも置かない対応で迎えてくれて、喜んで話をしてくれたので、良い記事が書けそうだ。
- 近所のおばあちゃんは会いに行くと必ず下にも置かない扱いをしてくれるので、うれしくてまた行こうと思う。
「下にも置かない」の文学作品などの用例
万事思切って歯の浮くような事をする男であるが、相応に金をつかうので女給連は寄ってたかって下にも置かないようにしている。(永井荷風のつゆのあとさきより)