「下にも置かない」の意味(語源由来)
【慣用句】
下にも置かない
【読み方】
したにもおかない
【意味】
人の事を、大変丁寧にもてなしたり、扱ったりするたとえ。
要するに、すごく丁寧にもてなして、相手をリスペクトしとるってわけや。これは、相手を大事にすることの大切さを教えてくれる言葉やね。
【語源・由来】
「下」は、下座のことで、身分や位の低い人が座るとされている席。その下座に座らせない、という意味から。
「下にも置かない」の解説
「下にも置かない」っていう言葉はね、とっても大切にして、すごく丁寧に接するっていう意味なんだよ。
例えば、お客さんが家に来た時に、お茶を出すときにも一番いいお茶を出して、一番いい席を用意するっていう感じだね。そんな風に、相手をとても大切にし、最高のもてなしをすることを言うんだ。
「下座」っていうのは、座る場所の中で一番立場が低いとされる場所のことを言うんだけど、「下にも置かない」っていう表現を使うと、その「下座」にも置かないくらい、相手を大切にするっていう意味になるんだよ。つまり、とても丁寧に、心をこめて接するっていうことを強調しているんだね。
「下にも置かない」の使い方
「下にも置かない」の例文
- 遠くに住む作家さんを訪ねて行ったら「よくぞいらっしゃいました。」と下にも置かない歓待で出迎えてくれた。
- 主催者側の下にも置かない対応ぶりに、出席者一同はいたく感激し、恐縮した。
- 友人の実家に遊びに行ったら、下にも置かない扱いをしてくれたので急に訪ねたのに申し訳なかった。
- 記事を書くために、会いたい人が居たので、アポイントメントを取って会いに行ったら、下にも置かない対応で迎えてくれて、喜んで話をしてくれたので、良い記事が書けそうだ。
- 近所のおばあちゃんは会いに行くと必ず下にも置かない扱いをしてくれるので、うれしくてまた行こうと思う。
「下にも置かない」の文学作品などの用例
万事思切って歯の浮くような事をする男であるが、相応に金をつかうので女給連は寄ってたかって下にも置かないようにしている。(永井荷風のつゆのあとさきより)
相手をとても大切にして、最下位の位置には決して座らせない、そんな丁寧なもてなしをすることを表しているんだね。