「手の裏を返す」の意味(類義語)
【慣用句】
手の裏を返す
【読み方】
てのうらをかえす
【意味】
急に態度を変えること。
「手の裏を返す」という表現は、ほんの少しの時間で態度を大きく変えたり、言っていることが全く違うものに変わることを表しているんだよ。
それはつまり、「すぐに意見や態度をコロッと変える」ってことやな。手の裏をひっくり返すくらい簡単に態度が変わるなんて、ちょっと信用できひんな。
【類義語】
・手の平をかえす
・掌を返す(タナゴコロヲカエス)
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「手の裏を返す」の解説
カンタン!解説
まず、「手のひら」っていう言葉は、日本語で「掌」と書くこともあるんだよ。「掌」は「たなごころ」や「てのひら」と読むこともできて、どちらも手のひらという意味になるよ。
この「たなごころ」という言葉は、「手の心」から変化してきたと考えられているんだ。「手の心」は手のひらを指し、体の中心部でとても重要な部分だと昔の人は考えていたんだ。
で、その「手の裏を返す」という言葉は、どういうときに使うかというと、人がすごく早く態度を変えることを表すんだ。手のひらを裏返すのは一瞬でできるでしょ? それと同じくらい、すごく早く人が態度を変えることを表しているんだよ。だから、もし誰かが急に態度を変えたら、その人は「手の裏を返した」と言うことができるんだよ。
「手の裏を返す」の使い方
ともこちゃん、ひどいや。昨日はケーキ屋さんに一緒に行くってずいぶん前からの約束だったのに、他の人と行くなんて。
健太くん、ごめんなさい。おわびにクッキーを作ってきたわ、ほら、みて。
わあ、こんなにたくさん。ありがとう、次こそケーキ屋さんに行こうね。
さっきまであんなに怒っていたのに、クッキーのおかげで手の裏を返したように機嫌がよくなったわ。
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「手の裏を返す」の例文
- 私がお金持ちになったとたん、手の裏を返したように親しげになった。
- 彼女はこの話を聞くと、手の裏を返したように怒り始めた。
- その猫はさっきまで私の手にじゃれて遊んでいたのに、手の裏を返したようにつんとした顔で走って行ってしまった。
- 取材中は好意的な雰囲気だったのに、新聞記事を見ると手の裏を返した記事でびっくりした。
- 彼女は本人の前では褒めてばかりいるが、陰では手の裏を返したように悪口を言う。