「手を拱く」の意味
【慣用句】
手を拱く
【読み方】
てをこまねく
「てをこまぬく」ともいう。
【意味】
あることが起こっているときに、何もしないで見ている。何もできないでいる。
「こまねく」は「こまぬく」の転。「手をこまねく」とは腕組みをしていること。転じて、手を出さない意味。
なるほどなぁ。つまり、この言葉にはいろんな意味があって、状況によって使い分けられるんやな。第一は敬礼の仕方、第二は腕を組むこと、第三は何もせずに傍観するっていう意味やね。
特に第三の意味は、行動を起こさずに見てるだけっていう状況を表すんやな。色んな状況で使える便利な言葉やね。
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「手を拱く」の解説
カンタン!解説
「手を拱く」または「手をこまねく」という表現には、複数の意味があり、その解釈には少し違いがあるようだね。
- 両手の指を胸の前で組んで敬礼する: これは中国の伝統的な挨拶の方法で、礼儀正しい敬意を表す姿勢として用いられるんだ。
- 腕組みをする、手をつかねる: この意味では、腕を組んで何かを待つ、あるいは落ち着いている様子を指すよ。
- 何もしないで傍観している: この解釈は、特に何も行動を起こさず、事態の展開をただ見守っている状態を意味するんだ。この意味での「手をこまねく」は、ある程度受動的な態度や、積極的に介入しない様子を表しているよ。
文化庁の調査結果によると、この表現が本来の意味の「何もせずに傍観している」ことを意味すると考える人と、本来の意味でない「準備して待ち構える」と解釈する人がほぼ同じくらいいるんだって。このことから、「手をこまねく」という表現は、注意して使わないといけないことが分かるね。
「手を拱く」の使い方
あそこに新しい道路を建設しているでしょう?
ああ、途中までできているのに、十数年も開通しない不思議な道路ね。
そうそう。あそこにある一軒の家の人が、市が税金の無駄遣いをして、無駄な道路を作ることに手を拱いているわけにはいかないから、自分は立ち退きをしないんだって言っているんだって。
ああ。なるほど、そういうことだったのね。
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「手を拱く」の例文
- このまま反抗期の息子に手を拱いていると、息子は本当に家を飛び出してしまうだろう。
- 彼女が結婚するのを手を拱いているだけでは、一生後悔しそうだったが、どうしてよいのか皆目見当がつかない。
- 強風が吹き始め、火がどんどん隣の家に燃え移っていくのを、ただ手を拱いて見ていることしかできなかった。
- 長男が生まれ、妻は目まぐるしく動き回っているが、僕は手を拱いて見ることしかできなかった。
第二の意味では、腕を組む行動を表し、手をつかねる様子を言うんだ。そして第三の意味は、何もせず傍観している状態を表すんだ。これは、特に何か行動を起こすべき状況で手をこまねいて何もしないことを指す言葉なんだ。