「うだつが上がらない」の意味(語源由来・英語訳)
【ことわざ】
うだつが上がらない
【読み方】
うだつがあがらない
【意味】
出世できない。身分がぱっとしない。
どんなにがんばっても、なかなかステップアップできへん、そんな状態を言うんやな。でも、これは絶対にあきらめへんで、いつでもチャンスはあるからな。
【語源・由来】
梲を設けたのが物持ちの家だったからとも、「梲が上がる」が棟上げをする意の大工言葉から転じて志を得る意となったことからともいう。
【英語訳】
・no hope of getting ahead
「うだつが上がらない」の解説
「うだつが上がらない」っていうことわざは、生活がうまくいかない、地位が上がらない、つまり、全然成功しないっていう意味だよ。
例えば、ずっと頑張っているけど、成績が上がらない、または仕事で昇進できないといった状況を指すんだ。このことわざの「うだつ」っていうのは、昔の家の造りの一部で、それが上がるっていうのはその家が豊かだ、っていう意味があったんだよ。
それから、「うだつが上がらない」は大工の言葉で「棟上げをする」を意味する「梲が上がる」から来ているとも言われているんだ。この「棟上げをする」は、建物が完成し、その目標を達成するという意味で、それが「志を得る」つまり、目標を達成するという意味に変わったんだって。
だから、「うだつが上がらない」っていうのは、自分の目指している目標を達成できない、進歩しないという意味になるんだよね。
「うだつが上がらない」の使い方
「うだつが上がらない」の例文
- 彼は長年あの喫茶店を経営しているが、なかなかうだつが上がらないようだ。
- うだつが上がらないなら上がらないなりに、腐らずに地道にやって行くしか、僕には道は無いんだよ。
- 私の夫は大きな企業に就職したのだが、いつまでたってもうだつが上がらない。
- 彼の変わらぬ質素な生活を見て、人々はうだつが上がらない男だと陰で噂している。
「うだつが上がらない」の文学作品などの用例
伊東伴作は親代々の呉服商であった。学問で身を立てようとしたこともあったが、一向うだつがあがらないので、このごろは親代々の商人になりすましていた。(坂口安吾の雨宮紅庵より)