【慣用句】
世を憚る
【読み方】
よをはばかる
【意味】
世間に遠慮するという意味で、ひっそりと目立たずに生活する。
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「世を憚る」の使い方
ともこちゃん。こんな町はずれに家があるよ。世を憚って、こんな町はずれに住んでいるのかな?
ああ。この家は、ニワトリを飼っているのよ。それで、そのニワトリが、朝ものすごい声でなくものだから、町はずれに住んでいるのよ。
ああ、そうなのか。じゃあ、産みたての卵が食べられるんだね。
そうなのよ。駅前のスーパーでも買えるわよ。
「世を憚る」の例文
- 長年、世を憚って一人暮らしをしていたため、独り言が癖になっています。
- 彼は、かつて罪を犯したことがあるらしく、世を憚って森の奥に暮らしています。
- こんなオオカミが出るような山奥で生活しているのは、世を憚って暮らさざるを得ない人か、偏屈な人しかいないよ。
- 彼は、世を憚っているかのように人を避けているけど何でだろうね。
- 世を憚ってここで暮らしていたので、人と話すのは久しぶりだわい。
まとめ
世を憚るの「を」を「に」に変え、「世に憚る」にすると、「幅を利かす」という逆の意味になります。代表例として「憎まれっ子世に憚る」。一文字違うだけで逆の意味になるとは面白い言葉ですね。