「頭を丸める」の意味(語源由来)
【慣用句】
頭を丸める
【読み方】
あたまをまるめる
【意味】
僧侶になること。髪をそること。
つまり、「頭を丸める」は、文字通りには頭の毛を全部剃ることやけど、特にお坊さんになる、つまり出家することを指すこともあるんやな。
髪を剃ってスッキリする感じとは違って、こっちのは心もスッキリさせるための行動なんやな。
【語源由来】
髪を剃ってつるつるになることから。
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「頭を丸める」の解説
カンタン!解説
「頭を丸める」っていう表現は、仏教の慣習に基づいているんだよ。
仏教では、人が悟りの境地に達する、つまり自己を見つめ直して人生の真理を理解しようとするために、自分自身への戒めとして、頭を丸める、つまり髪の毛を全部剃るっていう行為を行うんだ。それが出家するっていう行為なんだよ。
そしてその「頭を丸める」っていう行為が、自己反省や罰という意味に転じて、現在のように「自分の失敗を認めて、罰として自分を戒める」という意味で使われるようになったんだ。
だから、「頭を丸める」って言われると、「自分の過ちを認めて深く反省する」とか、「失敗から学んで、自分自身を更正する」っていう意味になるんだね。例えば、「事業に失敗して大損をしたので、頭を丸めて再スタートすることにした」とか、「試験に落ちたので、頭を丸めて再挑戦するつもりだ」というように使うことができるよ。
「頭を丸める」の使い方
ともこちゃん。勝手にともこちゃんのケーキを食べてごめんなさい。
・・・頭を丸めてお詫びしてくれたら許しても良いわ。
そんな、人生で一番多感な時期の僕に、そんな酷なことを言わないでよ。
そんなことを言うなら、ケーキを勝手に食べないでよ。
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「頭を丸める」の例文
- 最愛の息子を病気で失った彼は、しばらく泣き暮らしていたが、突然、頭を丸めて供養に励むと言いだした。
- お前にもしものことがあったら、このわしが頭を丸めて責任をとらなくちゃならないんだ。
- 自殺をしようとまで思い詰めていたが、二年前の春に、彼は奈良のゆかりのある寺で頭を丸め、出家することでこの世を捨てたつもりであった。
- 僕のミスのせいで、この試合に負けたことは間違いがないから、頭を丸めて、明日の朝、部のみんなに詫びることにした。
- 監督は、自らの指導力不足が原因で最下位になったとして、責任を取る形で頭を丸めることになった。
特に、宗教的な背景から髪を剃って僧侶になる、つまり出家するという意味でも使われるんだよ。