「浮き足立つ」の意味(語源由来)
【慣用句】
浮き足立つ
【読み方】
うきあしだつ
【意味】
負けそうな様子に、思わず逃げ腰になる。また、不安などで、そわそわ落ち着かない様子になる。
「浮き足立つ」という表現は、恐れや不安を感じて逃げ腰になる、つまり落ち着きがなくなる状態を指すんだよ。
つまり、「怖くて足がすくむ」や「不安でじっとしてられへん」って状態やな。
怖いことや心配なことがあると、足がふわふわするって言うか、早くどっかに逃げ出したい感じになるんやな。
【語源由来】
「浮き足」とは、足の爪先だけが地面について、かかとが上がった状態を言い、「浮き足立つ」は爪先立ちになること。その姿勢がいかにも不安定で、また、逃げ出そうとしているかのように見えるところから例えて言う。
【スポンサーリンク】
「浮き足立つ」の解説
カンタン!解説
「浮き足立つ」っていう表現は、ちょっと落ち着かない状態、何かが起こりそうで逃げ出したいような気分を表すんだよ。
「浮き足」っていうのは、足のかかとが地についていない、つま先立ちのことを言うんだ。だから、この表現は、足が地にしっかりついていないような不安定な状態を表しているんだよ。
この「浮き足」っていう言葉は昔の室町時代から使われていて、足が地についていない不安で落ち着かない様子や状態を意味するようになったのは、江戸時代後期からなんだ。
ただね、最近では「浮き足立つ」が、「ウキウキして落ち着かない」っていう楽しみでわくわくする感じを表すように誤用されていることがあるんだ。でも本当は、落ち着かない、何かが起こるような予感があるときに使うのが正しいんだよ。楽しみでわくわくする感じを表す時は、「浮き立つ」って言うのが正しいんだ。
「浮き足立つ」の使い方
担任の先生が、産休に入ったから、代わりの先生がだれになるかでクラス全体が浮き足立っているんだ。
ああ、今、手が空いていそうな先生は、みんな厳しい先生ばかりだもんね。
そうなんだよ。どの先生が来ても、怖いからみんな不安なんだよ。
でも、担任になったら意外と話せる先生かもしれないわよ。楽しみね。
【スポンサーリンク】
「浮き足立つ」の例文
- 初出場で浮き足立ったプレーもあったがゴールを守り、無失点で勝利して、初優勝を手にすることができた。
- 連続して本塁打を浴び、守備陣はすっかり浮き足立ってしまい、そのまま点を取り返すことはできなかった。
- のどかな勤務に慣れきった署員たちはこの大事件の一報に浮き足立ち、右往左往するばかりだった。
- ミサイル発射のアナウンスが流れると、一堂に会した者たちは、やにわに浮き足立った。
- 三学期も終わりに近づいた学校は、なんとなく浮き足立って、みんなそわそわしている。