「顔を立てる」の意味(語源由来)
【慣用句】
顔を立てる
【読み方】
かおをたてる
【意味】
名誉などが保たれるようにする。
「顔を立てる」という表現は、その人の名誉や評判を尊重し、それに配慮した行動をすることを指すんだよ。
つまり、人の評判や名誉を守るように行動する、相手を尊重して嫌な思いさせへんようにするってことやな。
他人を気遣う心が大事やねんな。
【語源由来】
「顔」が対面、面目。「立てる」が損なわずに保つことという意味であることから。
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「顔を立てる」の解説
カンタン!解説
「顔を立てる」という表現は、名誉や評判を大事に扱う行動を指すよ。それは、他人の尊厳を尊重し、その人の名誉を傷つけないように配慮することを表すんだ。
たとえば、友達が間違ったことを言っていても、その場で直接否定せず、後で二人きりになった時に優しく指摘するというのは「顔を立てる」行動と言えるよ。だって、それは友達の名誉を保つための行動だからね。
「顔」は、その人の自己の価値や名誉を象徴しているんだ。そして「立てる」は、この場合、「保つ」や「崩さない」という意味だよ。
だから、「顔を立てる」は、その人の名誉や尊厳を守る行動をすることを意味するんだよ。
「顔を立てる」の使い方
ああ、お腹が苦しいよ。
そんなに無理してなんでお弁当を二個も食べているの?
このハイキングを主催した彼に頼まれて、僕は急遽参加しただろ?そしたら、彼は、僕がお弁当を準備していないだろうって気を使って買ってきてくれたんだ。
それで、彼の顔を立てるために、無理して食べてるってわけね。わかったわ。私も手伝うわ。
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「顔を立てる」の例文
- 上司の顔を立てるつもりだけであったその見合いだったが、相手と話してみて、急に心を変え、縁談はまとまることとなった。
- 決して悪い話じゃないし、私の顔を立てると思って、ちょっときてくれないか。
- 兄の顔を立てるために、その会の終盤に顔を出した。
- 君の顔を立てるためでなければ、こんな恥ずかしいことは最初から辞退している。
- たとえ自分より年下であっても、仕事の先輩として顔を立てるのが、この世界のしきたりである。
「顔を立てる」の文学作品などの用例
そんなに理窟ばかり云つていずに、是非何か書いて下さい。わたしの顔を立てると思って。(芥川龍之介の売文問答より)